浜名湖転覆「大雨強風注意報の中、なぜ決行」
6月18日23時59分配信 読売新聞

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読売新聞
大雨強風注意報が発令される中、荒れた浜名湖(浜松市)で18日に起きたボート転覆事故は、愛知県豊橋市立章南中学校の女子生徒が亡くなる惨事になった。
救助されるまで1時間以上、生徒たちはボートにしがみついた。ボートのえい航の仕方や、悪天候での決行には問題はなかったのか。関係者から疑問の声もあがった。
「ボートには最初から水が入り、少し傾いていた。岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。怖かった」。転覆したボートから救助された男子生徒は唇を震わせた。
浜名湖を望むホテルから、転覆を目撃したという東京都八王子市の女性(46)は、「波が高く、ボートが流されていた。『キャー』という悲鳴も聞こえ、危ないと思ったら、一瞬のうちにひっくり返った」と青ざめていた。
静岡県警などによると、生徒らは17日から2泊3日の予定で湖畔にある県立三ヶ日青年の家に滞在。18日は午後2時過ぎから、自然体験学習の一環として、生徒92人と教師5人が、青年の家の職員3人とともに4隻の手こぎボートに分乗し、ボートをこいでいた。転覆したボートには職員はいなかった。
転覆したボートの教師から、「風雨が強くなり、生徒がひどい船酔いで、これ以上こげない」と無線連絡があり、青年の家がモーターボートを出し、ボートをえい航して岸に向かっている途中で転覆したという。他の3隻は湖上で救助を待った。同日夕、県警の警備艇にえい航され、転覆を免れた。
「浜名湖ボートクラブカナル」の柴田昌宏代表(48)によると、悪天候の中、大勢の人を乗せたままボートをえい航すると、予想のつかない横揺れなどが生じることがあるという。柴田さんは「結果論かも知れないが、引っ張る船に救助対象の人たちを乗せて運び、無人になった船を岸辺に運んだ方が安全だった可能性がある」と話した。
一方、青年の家を管理する県教育委員会の安倍徹教育長は18日夜、県庁で記者会見し、「大変申し訳ない」と陳謝、「なぜこんな天候で訓練を行ったのかと思った。もう少し慎重に判断すべきだった」と述べた。
県教委によると、ボート訓練は、大雨などの注意報が出ていた場合、施設と学校側で協議して判断することになっている。今回は、同施設の檀野清司所長らが、「天候の急変はない」とみて実施を決めたという。
豊橋市老津町の章南中学校には、保護者約50人が続々と集まった。安否情報が二転三転し、泣き出す人も。保護者の男性(37)は「この雨の中で(ボート訓練を)決行するのはどうかしている」と声を荒らげた。
森下郁夫教頭によると、亡くなった西野花菜さん(12)は吹奏楽部に所属し、優しくまじめだった。18日の朝の集いで生徒を代表して「きょうのボート教室を頑張りたい。仲間のきずなを深めたい」とあいさつしたという。
最終更新:6月19日1時32分
大雨強風注意報が出てるのに何でボート出すねぇ。
普通だったら安全をとって中止が普通のはずなんだが・・・。
余りにも自然を嘗め過ぎた代償は大きかったという事なんだろうが・・。
暗黒の稲妻
BGM:SEASON IN THE SUN-夏草の誘い(By佐野元春)
6月18日23時59分配信 読売新聞

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大雨強風注意報が発令される中、荒れた浜名湖(浜松市)で18日に起きたボート転覆事故は、愛知県豊橋市立章南中学校の女子生徒が亡くなる惨事になった。
救助されるまで1時間以上、生徒たちはボートにしがみついた。ボートのえい航の仕方や、悪天候での決行には問題はなかったのか。関係者から疑問の声もあがった。
「ボートには最初から水が入り、少し傾いていた。岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。怖かった」。転覆したボートから救助された男子生徒は唇を震わせた。
浜名湖を望むホテルから、転覆を目撃したという東京都八王子市の女性(46)は、「波が高く、ボートが流されていた。『キャー』という悲鳴も聞こえ、危ないと思ったら、一瞬のうちにひっくり返った」と青ざめていた。
静岡県警などによると、生徒らは17日から2泊3日の予定で湖畔にある県立三ヶ日青年の家に滞在。18日は午後2時過ぎから、自然体験学習の一環として、生徒92人と教師5人が、青年の家の職員3人とともに4隻の手こぎボートに分乗し、ボートをこいでいた。転覆したボートには職員はいなかった。
転覆したボートの教師から、「風雨が強くなり、生徒がひどい船酔いで、これ以上こげない」と無線連絡があり、青年の家がモーターボートを出し、ボートをえい航して岸に向かっている途中で転覆したという。他の3隻は湖上で救助を待った。同日夕、県警の警備艇にえい航され、転覆を免れた。
「浜名湖ボートクラブカナル」の柴田昌宏代表(48)によると、悪天候の中、大勢の人を乗せたままボートをえい航すると、予想のつかない横揺れなどが生じることがあるという。柴田さんは「結果論かも知れないが、引っ張る船に救助対象の人たちを乗せて運び、無人になった船を岸辺に運んだ方が安全だった可能性がある」と話した。
一方、青年の家を管理する県教育委員会の安倍徹教育長は18日夜、県庁で記者会見し、「大変申し訳ない」と陳謝、「なぜこんな天候で訓練を行ったのかと思った。もう少し慎重に判断すべきだった」と述べた。
県教委によると、ボート訓練は、大雨などの注意報が出ていた場合、施設と学校側で協議して判断することになっている。今回は、同施設の檀野清司所長らが、「天候の急変はない」とみて実施を決めたという。
豊橋市老津町の章南中学校には、保護者約50人が続々と集まった。安否情報が二転三転し、泣き出す人も。保護者の男性(37)は「この雨の中で(ボート訓練を)決行するのはどうかしている」と声を荒らげた。
森下郁夫教頭によると、亡くなった西野花菜さん(12)は吹奏楽部に所属し、優しくまじめだった。18日の朝の集いで生徒を代表して「きょうのボート教室を頑張りたい。仲間のきずなを深めたい」とあいさつしたという。
最終更新:6月19日1時32分
大雨強風注意報が出てるのに何でボート出すねぇ。
普通だったら安全をとって中止が普通のはずなんだが・・・。
余りにも自然を嘗め過ぎた代償は大きかったという事なんだろうが・・。
暗黒の稲妻
BGM:SEASON IN THE SUN-夏草の誘い(By佐野元春)