迎え撃つXperiaもバージョンアップ! iPhone 4 vs アンドロイド、最新スマートフォンの「買い」はこれ!
nikkei TRENDYnet6月14日(月) 11時 8分配信 / テクノロジー - モバイル

日経トレンディ6月号「スマートフォン&iPad 完全ガイド」で行った「スマートフォン ライバル対決」をもとに、iPhone 4とXperia、そしてソフトバンクの「HTC Desire」の実力を検証。 ソフトバンクモバイルからの発売が決まった、アップルの「iPhone 4」。ハード、ソフトの両面で大幅なバージョンアップを果たしており、解像度4倍のディスプレイと500万画素カメラに加え、HD解像度(720p)での動画撮影にも対応している。一方、迎え撃つ側になったアンドロイド陣営にも動きがある。NTTドコモの「Xperia」(ソニー・エリクソン)は、新たに基本ソフトのアップデートを実施。iPhone同様のフリック入力に標準で対応し、レスポンスや電池の持ちなども改善されているもようだ。
【詳細画像または表】
今回は、日経トレンディ6月号「スマートフォン&iPad 完全ガイド」で行った「スマートフォン ライバル対決」をもとに、iPhone 4とXperia、そしてソフトバンクの「HTC Desire」の実力を検証。料金・スペック、モバイル端末の基本ともいえる文字入力の操作性、ブラウザーの使い勝手、そして音楽・動画などのエンタメ機能について、最新の3機種を改めて比較した。今買って後悔しないスマートフォンはどれか、明らかにする。
※iPhone 4と最新アンドロイド端末の詳しい情報は、7月3日発売の「日経トレンディ」8月号にも掲載します。
iPhone 4(ソフトバンク、アップル)
OS、ハードウェアともに大きくバージョンアップしており、これまでのiPhoneシリーズを使っているユーザーには買い替えのメリットが大きい。旧機種との最大の差は、処理速度。「iPad」と同様、アップル独自の最新CPU「A4」を内蔵しており、ブラウザーで複数のサイトを開いた際やアプリ内で文字入力した際の動作が非常に軽い。また、上り(端末からサーバーへ)の通信速度は5.8Mbpsとスマートフォン最速クラス。写真のアップロードを頻繁にする人には非常に魅力的だ。
画面解像度が向上し、文字や画像が高精細に表示できるのも大きな売りだが、一方で画面インターフェースに大きな変更はない。ブラウザーやメール画面の使い勝手も変わっておらず、メール作成画面で表示できる行数なども同じなので、普段は解像度向上の恩恵を感じにくい。また、新OSは複数アプリでのマルチタスクに対応しているが、アンドロイドとは違って同時に動かせるアプリの組み合わせが限られている。従来からあるiPhone用アプリとの互換性は保たれており、世界最大級のアプリ・音楽マーケットが使える点は、依然として最大の強みといえる。
こんな人向き:
・アプリ重視で、用途をあまり限定せずにスマートフォンを使う人
料金・スペック:○
画面解像度、カメラ性能とも向上。上りの通信速度は国内のアンドロイド端末よりもさらに速い。料金体系は未発表だが、これまでのiPhoneと同程度だとするとドコモのスマートフォンよりはランニングコストは安い。3機種のなかで本体が最も薄い。
文字入力:△
新OS導入で予測変換機能は改善されている。また、ユーザーが変換辞書に単語を登録できるようになった。一方、予測変換候補の表示数が少ない、変換候補の表示が小さい、といった点は従来機種と変わらず。
ブラウザー:○
画面解像度が上がり、ズームアウトした状態でも文字が読みやすくなった。ただし、表示領域の広さは従来機種と同じ。Flashの表示には対応していない。
音楽・動画:○
iTunesによる音楽配信が最大の強み。パソコンとの連係だけでなく、端末のプレーヤー機能自体も非常に使いやすい。画面解像度が向上したが、画面の縦横比は変わっておらず、横長の動画はフル画面では再生できない。
Xperia(NTTドコモ、ソニー・エリクソン)
新型iPhoneの登場で、スペックの魅力は相対的に薄らいだが、カメラの画素数や日本語入力の使い勝手といった、この機種ならではの魅力は健在。マルチタッチ操作に対応せず、Flashも表示できない点を許容できるなら選択肢には入る。
こんな人向き:
・日本語入力の使い勝手やカメラの性能を特に重視する人
スペック:○
液晶の解像度、カメラの画素数はともに高い。ただし月々のランニングコストは最も高い。
文字入力:○
ファームウェアのアップデートで、新たにiPhone同様のフリック入力にも対応。QWERTYキー表示では文字列に応じてキーサイズを変えて表示するなど、工夫が多い。予測変換候補も豊富だが、複数のアプリの起動時などは変換候補の表示が若干もたつく印象。
ブラウザー:○
表示できる範囲は非常に広い。特に横画面時はパソコンに近い感覚。ただしFlashやマルチタッチ操作には非対応。表示拡大には画面上のボタンを使う。
音楽・動画:○
音楽配信「mora touch」に対応。再生中の曲や動画と関連するウェブサイトにすぐ移動できる機能は便利。パソコンとの連係ではiPhoneに及ばない。
HTC Desire(ソフトバンク、HTC)
ブラウザーなどの使い勝手はスマートフォン随一。基本機能の充実度で選ぶなら有力な選択肢だ。一方、カメラスペックではXperiaに及ばない。ほかの2機種とは違って特定の音楽配信サービスには対応せず、エンタメ機能には不足感が残る。
こんな人向き:
・ブラウザーやメーラーなど、主に仕事で使う機能の完成度を重視する人
スペック:○
最新スマートフォンとしては十分なスペック。月々のランニングコストが安いのも魅力。
文字入力:○
入力機能はアンドロイド標準のもの。メーカー独自の工夫はないが、アンドロイドOSではアプリの追加で日本語入力もカスタマイズ可能なので、大きな問題にはならない。iPhone同様のフリック入力にも対応できる。
ブラウザー:◎
Flash表示、マルチタッチ操作に対応。ページ内の単語を選んで辞書を引く、といったことが簡単にでき、全体的な使い勝手も優れている。Xperiaよりも表示できる領域は狭いが、大きな差ではない。
音楽・動画機能:△
端末固有の音楽配信サービスがなく、パソコンとのコンテンツ同期にも目立った工夫がない。やや決め手を欠く内容だ。再生機能自体には大きな不満はない。
(文/有我武紘=日経トレンディ、三浦善弘=日経トレンディネット)
最終更新:6月14日(月) 11時 8分
実に判り易い記事(笑だが、実際にこの記事を読んで買うかどうはまた別の話であるが・・。
暗黒の稲妻
BGM:Lonely People(ByAMERICA)
nikkei TRENDYnet6月14日(月) 11時 8分配信 / テクノロジー - モバイル

日経トレンディ6月号「スマートフォン&iPad 完全ガイド」で行った「スマートフォン ライバル対決」をもとに、iPhone 4とXperia、そしてソフトバンクの「HTC Desire」の実力を検証。 ソフトバンクモバイルからの発売が決まった、アップルの「iPhone 4」。ハード、ソフトの両面で大幅なバージョンアップを果たしており、解像度4倍のディスプレイと500万画素カメラに加え、HD解像度(720p)での動画撮影にも対応している。一方、迎え撃つ側になったアンドロイド陣営にも動きがある。NTTドコモの「Xperia」(ソニー・エリクソン)は、新たに基本ソフトのアップデートを実施。iPhone同様のフリック入力に標準で対応し、レスポンスや電池の持ちなども改善されているもようだ。
【詳細画像または表】
今回は、日経トレンディ6月号「スマートフォン&iPad 完全ガイド」で行った「スマートフォン ライバル対決」をもとに、iPhone 4とXperia、そしてソフトバンクの「HTC Desire」の実力を検証。料金・スペック、モバイル端末の基本ともいえる文字入力の操作性、ブラウザーの使い勝手、そして音楽・動画などのエンタメ機能について、最新の3機種を改めて比較した。今買って後悔しないスマートフォンはどれか、明らかにする。
※iPhone 4と最新アンドロイド端末の詳しい情報は、7月3日発売の「日経トレンディ」8月号にも掲載します。
iPhone 4(ソフトバンク、アップル)
OS、ハードウェアともに大きくバージョンアップしており、これまでのiPhoneシリーズを使っているユーザーには買い替えのメリットが大きい。旧機種との最大の差は、処理速度。「iPad」と同様、アップル独自の最新CPU「A4」を内蔵しており、ブラウザーで複数のサイトを開いた際やアプリ内で文字入力した際の動作が非常に軽い。また、上り(端末からサーバーへ)の通信速度は5.8Mbpsとスマートフォン最速クラス。写真のアップロードを頻繁にする人には非常に魅力的だ。
画面解像度が向上し、文字や画像が高精細に表示できるのも大きな売りだが、一方で画面インターフェースに大きな変更はない。ブラウザーやメール画面の使い勝手も変わっておらず、メール作成画面で表示できる行数なども同じなので、普段は解像度向上の恩恵を感じにくい。また、新OSは複数アプリでのマルチタスクに対応しているが、アンドロイドとは違って同時に動かせるアプリの組み合わせが限られている。従来からあるiPhone用アプリとの互換性は保たれており、世界最大級のアプリ・音楽マーケットが使える点は、依然として最大の強みといえる。
こんな人向き:
・アプリ重視で、用途をあまり限定せずにスマートフォンを使う人
料金・スペック:○
画面解像度、カメラ性能とも向上。上りの通信速度は国内のアンドロイド端末よりもさらに速い。料金体系は未発表だが、これまでのiPhoneと同程度だとするとドコモのスマートフォンよりはランニングコストは安い。3機種のなかで本体が最も薄い。
文字入力:△
新OS導入で予測変換機能は改善されている。また、ユーザーが変換辞書に単語を登録できるようになった。一方、予測変換候補の表示数が少ない、変換候補の表示が小さい、といった点は従来機種と変わらず。
ブラウザー:○
画面解像度が上がり、ズームアウトした状態でも文字が読みやすくなった。ただし、表示領域の広さは従来機種と同じ。Flashの表示には対応していない。
音楽・動画:○
iTunesによる音楽配信が最大の強み。パソコンとの連係だけでなく、端末のプレーヤー機能自体も非常に使いやすい。画面解像度が向上したが、画面の縦横比は変わっておらず、横長の動画はフル画面では再生できない。
Xperia(NTTドコモ、ソニー・エリクソン)
新型iPhoneの登場で、スペックの魅力は相対的に薄らいだが、カメラの画素数や日本語入力の使い勝手といった、この機種ならではの魅力は健在。マルチタッチ操作に対応せず、Flashも表示できない点を許容できるなら選択肢には入る。
こんな人向き:
・日本語入力の使い勝手やカメラの性能を特に重視する人
スペック:○
液晶の解像度、カメラの画素数はともに高い。ただし月々のランニングコストは最も高い。
文字入力:○
ファームウェアのアップデートで、新たにiPhone同様のフリック入力にも対応。QWERTYキー表示では文字列に応じてキーサイズを変えて表示するなど、工夫が多い。予測変換候補も豊富だが、複数のアプリの起動時などは変換候補の表示が若干もたつく印象。
ブラウザー:○
表示できる範囲は非常に広い。特に横画面時はパソコンに近い感覚。ただしFlashやマルチタッチ操作には非対応。表示拡大には画面上のボタンを使う。
音楽・動画:○
音楽配信「mora touch」に対応。再生中の曲や動画と関連するウェブサイトにすぐ移動できる機能は便利。パソコンとの連係ではiPhoneに及ばない。
HTC Desire(ソフトバンク、HTC)
ブラウザーなどの使い勝手はスマートフォン随一。基本機能の充実度で選ぶなら有力な選択肢だ。一方、カメラスペックではXperiaに及ばない。ほかの2機種とは違って特定の音楽配信サービスには対応せず、エンタメ機能には不足感が残る。
こんな人向き:
・ブラウザーやメーラーなど、主に仕事で使う機能の完成度を重視する人
スペック:○
最新スマートフォンとしては十分なスペック。月々のランニングコストが安いのも魅力。
文字入力:○
入力機能はアンドロイド標準のもの。メーカー独自の工夫はないが、アンドロイドOSではアプリの追加で日本語入力もカスタマイズ可能なので、大きな問題にはならない。iPhone同様のフリック入力にも対応できる。
ブラウザー:◎
Flash表示、マルチタッチ操作に対応。ページ内の単語を選んで辞書を引く、といったことが簡単にでき、全体的な使い勝手も優れている。Xperiaよりも表示できる領域は狭いが、大きな差ではない。
音楽・動画機能:△
端末固有の音楽配信サービスがなく、パソコンとのコンテンツ同期にも目立った工夫がない。やや決め手を欠く内容だ。再生機能自体には大きな不満はない。
(文/有我武紘=日経トレンディ、三浦善弘=日経トレンディネット)
最終更新:6月14日(月) 11時 8分
実に判り易い記事(笑だが、実際にこの記事を読んで買うかどうはまた別の話であるが・・。
暗黒の稲妻
BGM:Lonely People(ByAMERICA)