加入5倍 WiMAX強気 基地局倍増 iPad利用者取り込み
6月8日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 高速無線通信「WiMAX(ワイマックス)」によるインターネット接続サービスを展開するKDDI系のUQコミュニケーションズ(UQコム、東京都港区)は7日、2010年度末の加入者数を80万人とする計画を発表した。09年度末の約15万人を5倍超に引き上げる強気の目標。実現に向けて基地局の数を前倒しで倍増させる方針も明らかにした。

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 ワイマックスは、データ通信カードをノートパソコンに差し込み、簡単な設定をするだけで、屋内外で高速インターネットを利用できるのが特徴。筆頭株主のKDDIのほかインテルやJR東日本などが出資するUQコムは09年7月に商用サービスを開始した。

 ただ、サービス開始から約1年が経過し、加入者数が伸び悩んでいる状況。数十万人を見込んでいた今年3月末時点の加入者数は約15万人にとどまった。

 伸び悩みの最大の理由は、サービスエリアだ。今月14日付で社長に就任予定の野坂章雄顧問は、7日の記者会見で「顧客満足度調査で悪かったのがサービスエリア。最大の課題として取り組む」と強調した。

 具体的には09年度末で7000局だった基地局の数を、当初計画から1年以上も前倒しして10年度末には1万5000局へと倍増させる。特に東京など首都圏の通勤路線を中心に強化し、「利用可能なエリアなのにつながりにくい」といった既存加入者の不満を解消するとともに、新規加入者増につなげる。

 また、米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」などタブレット型端末の急速な増加に合わせて、加入者増を目指す考え。胸ポケットに入れておくと、どこでもワイマックス回線を通じ、ネット接続できる小型機器「無線LANルーター」の品ぞろえを拡充する。現在は据え置き型も含めて3機種だが、今後順次7機種に増やす。

 英調査会社、ジュニパーリサーチが昨年まとめたリポートによると、ワイマックス市場は14年に、収益規模が150億ドル(約1兆4000億円)に達すると予測。しかし、拡大には課題もあるとして、「ワイマックスは成功と失敗の瀬戸際にある」とも指摘している。

 高速無線通信では、12月にNTTドコモが次世代携帯電話規格「LTE」サービスを開始する予定で、ワイマックスと正面から競合するなど、今後、顧客争奪戦激化しそうだ。(森田晶宏)

最終更新:6月8日12時19分

iPadやらの登場で延びるだろうねぇ。
利用者が増えても使えなければ意味はないんだけど・・。
WiMAX考えるには考えるんだが、OSが対応してなくて・・(苦笑。

暗黒の稲妻
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