「天城越え」「さざんかの宿」作詞家、吉岡治氏死去
5月17日20時26分配信 産経新聞

 「天城越え」「さざんかの宿」など歌謡曲を中心に童謡、アニメテーマ曲など幅広いジャンルの歌を手がけた作詞家の吉岡治(よしおか・おさむ)さんが17日、死去した。76歳だった。葬儀・告別式の日取りや喪主は未定。

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 山口県生まれ。昭和28年、作詞家で作家のサトウハチローの門下生となる。昭和31年、「鳩笛ならそか」で作詞家デビュー。放送作家としても活動していたが、40年に大島渚監督の映画「悦楽」の主題歌「悦楽のブルース」以降、本格的に作詞活動に入る。

 以来、美空ひばり「真赤な太陽」、大川栄策「さざんかの宿」、五木ひろし「細雪」、石川さゆり「天城越え」、瀬川瑛子「命くれない」など多くの歌謡曲を手がけ、都はるみ「大阪しぐれ」、川中美幸「おんなの一生~汗の花~」などで日本作詩大賞を受賞。平成元年には内田あかり「好色一代女」で日本レコード大賞作詞賞を受賞した。

 また「おもちゃのチャチャチャ」(野坂昭如さん作詞の補作)、「あわてんぼうのサンタクロース」といった童謡のほか、テレビアニメのテーマ曲なども手がけ、「キャプテン翼」の主題歌「燃えてヒーロー」、「悟空の大冒険」の「悟空の大冒険マーチ」「悟空がすきすき」など子供向けの歌にも取り組んだ。

 平成15年、紫綬褒章を受章。日本作詩家協会副会長も務めた。

 「天城越え」を歌った歌手、石川さゆりさんの話 「公演先の突然の知らせに言葉を失いました。あまりに深く、大きな悲しみに、今は何かをお話しできる状態ではございません。少し時間をいただきたいと思います」

最終更新:5月17日21時55分

「天城越え」は若い人たちの中でも結構有名らしい。
その作詞家でもある吉岡治さんが亡くなられた。
ご冥福をお祈りいたします。

BGMは省略します。
暗黒の稲妻