阪神・真弓監督ついに動く!虎投大改革だ
5月14日7時52分配信 サンケイスポーツ

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七回稲葉にタイムリーを浴びた久保田(右から2人目)は、痛恨の表情(撮影・山田喜貴)(写真:サンケイスポーツ)
 (セ・パ交流戦、阪神4-8日本ハム、2回戦、日本ハム2勝、13日、甲子園)虎投大再編だ! 阪神は、久保田智之投手(29)が日本ハム戦の七、八回、追撃ムードに水を差す痛恨の4失点。虎史上初の交流戦連敗スタートとなった真弓明信監督(56)は「配置展開も考える」と明言。投壊の続く状況に、FK解散も含め、メスを入れる考えを明かした。

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 底冷えの甲子園の気温以上に、悪寒が走る敗戦だった。パの最下位・日本ハム相手にまさかの連敗発進。しかも先発・下柳、セットアッパー・久保田という実績豊富な2人が崩れては、貯金5とはいえ、暗雲が厚く立ち込める。

 「いろいろ、考えていきたいと思います」

 炎上した久保田の配置転換について、真弓監督が口にした。不動のFKリレーを一時解消し、投手陣の再編を示唆した。「(久保田は)自信をなくしてる? どうかな。自信をなくしたからといって打たれていいってもんじゃないけど」。

 連敗だけは阻止すべく今季最多タイの7投手を動員した一戦。始まりはベテラン左腕のKOだった。「何とか立ち直ってくれるかと思ったが…」。1回2/3を6安打4失点。そこから渡辺、石川、江草、西村としのいだが、七回に久保田を送った時点で残るは守護神・藤川と川崎、先発要員の鶴だけ。だが、信頼を寄せていた鉄腕が4連打で3点を失いジ・エンド。続投させざるを得なかった八回もダメ押しの1点を奪われた。

 「誰か一人つかまる投手が出てくるとな…」。川崎が投げた九回は鶴までブルペンでスタンバイ。玉砕覚悟の継投も裏目となり、指揮官の表情も曇った。久保投手コーチも「投手はみんな、私が使っているんで。すべて、私の責任です」と危機感を募らせた。

 虎投大改革-。岩田、能見、安藤の先発3本柱が離脱中。久保を軸に下柳、上園、スタンリッジ、フォッサム、そして鶴で何とかやりくりしないといけない。先発陣に未知な部分が多いだけに、中継ぎの踏ん張りは絶対不可欠。だが、久保田が3戦連続失点、防御率5・32では苦しい。藤川につなぐ大事な七、八回は西村、江草や渡辺らに託し、久保田は敗戦処理など楽な場面へ回すことになる。

 ブルペンを預かる山口投手コーチは、再編について「いま決まっていることは何もない。ひと晩寝てあした考えます」とつぶやいた。14日、鳴尾浜で社会人チーム・トータル阪神と対戦する2軍の試合に、1軍からの要望で2軍調整中の中継ぎ右腕・メッセンジャーを先発マウンドに上げ、可能性を模索する。

 「(継投も1投手を)長く投げさせるわけにはいかない。あさって(15日)も(楽天戦が)あるし」。岩隈、田中が先発してくる次カードを見据え、指揮官は表情を引き締めた。交流戦連敗発進は虎史上初。ここでアドバンテージをとることは、実りの秋への第一関門となる。首位・巨人とは3・5差に開いた。パの猛者との戦いは、虎投の変革なくして乗り切れない。

最終更新:5月14日12時22分

首位も一日天下でぬか喜びしてしまったが、首位との差はまだ3.5ゲーム差。
後半頑張れっ!!

暗黒の稲妻
BGM:メロディーライン(ByFUNKY MONKEY BABYS)
 ※3ndアルバム「ファンキーモンキーベイビーズ3」収録
      コカ・コーラ夏のキャンペーンタイアップ曲