Apple の Jobs 氏、『Flash』非対応の方針に関する見解を発表
4月30日12時1分配信 japan.internet.com

Apple の CEO (最高経営責任者) Steve Jobs 氏は29日、同社のウェブサイトに突如掲載した声明文の中で、利用者の多い Adobe Systems のメディア再生用ソフトウェア『Adobe Flash』に対応しないという Apple の判断について弁明した。

Jobs 氏は声明文を書いた理由について、顧客や今回の件を批判している人たちに「なぜわれわれが『iPhone』『iPad』『iPod』で Adobe の Flash 製品を採用しないのか、もっと理解して」ほしいからだと説明し、次のように述べている。

「Adobe は、当社の判断が主にビジネス上の理由によるものだと見なし、われわれが『App Store』を守りたがっていると述べているが、実際のところ、これは技術的問題に基づくものだ。Adobe は、当社が閉じられたシステムで、Flash はオープンだと主張しているが、実際には逆だ」

同氏は声明の中で、Flash ベースの製品を「100%プロプライエタリ」と呼ぶとともに、Adobe が開発や流通を厳しく制約していると指摘して、次のように述べた。

「Flash 製品は Adobe からしか入手できず、今後の開発や価格設定などについても同社のみが権限を有している。Flash 製品が広く利用されている中、これではオープンとは言えない。なぜなら完全に Adobe によって管理され、Adobe からのみ入手できるという状況だからだ。ほぼいかなる定義においても、Flash は閉じられたシステムだ」

Jobs 氏は、Apple がプロプライエタリな製品を保有していることを認めた。だが、iPhone で使用している OS はプロプライエタリではあるものの、Apple は「Web に関するすべての標準技術はオープンであるべきだと考えている」と Jobs 氏は述べ、Apple が Flash ではなく、HTML5、CSS、JavaScript などのオープンな標準技術を優先していることを強調した。

最終更新:4月30日12時31分

客の目線に立って見るとどちらが閉鎖的という論議は意味が無いんじゃいかと思うんだが。
要は利便性の問題であると思うんだけれども・・。

暗黒の稲妻
BGM:BLOWIN' IN THE WIND(Byよしだたくろう) 
  ※ボブ・ディランのカヴァー。邦題は『風に吹かれて』。