HPのタブレット型デバイス「HP Slate」の詳細が明らかに
4月7日19時24分配信 COMPUTERWORLD.jp

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米国Hewlett-Packard(HP)のタブレット型デバイス、「HP Slate」の詳細が明らかになった。32GB(549ドル)と64GB(599ドル)の2モデルが用意されるとのことだ
 米国Hewlett-Packard(HP)のタブレット型デバイス、「HP Slate」の詳細が明らかになった。HPが短い紹介ビデオを公開した数時間後、米国の技術系ブログサイト「Engadget」が、HPの社内プレゼンテーション用と思われる資料を公表したのだ。この資料には、製品の仕様が含まれており、米国Appleの「iPad」と比べた場合の強みと弱みについても言及されている。

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 今回公表されたHP Slateのプレゼンテーション資料には、これまで明らかにされていなかった情報が数多く含まれている。資料によると、HP Slateは、32GBのストレージを搭載した549ドルのモデルと、64GBのストレージを搭載した599ドルのモデルがあるという。

 HP Slateのスクリーンは、iPadよりも小さく、解像度も低い。サイズは8.9インチで、解像度は1024×600ピクセル(iPadは9.7インチで、1024×768ピクセル)だが、1080ピクセルのHD映像の再生が可能とされている(iPadは720ピクセルまで)。

 また、HPが公開したプロモーション・ビデオでも紹介されていたが、HP Slateは、SDカード・リーダ(最大128MB)とUSB 2.0ポート、および従来型のSIMカード・トレイを搭載することになっている(Wi-Fiと3Gの両方をサポートするiPadは新型のマイクロSIMカード・トレイを搭載する予定)。

 HP Slateは、iPadよりもわずかに軽いが、厚さはiPadを少し上回っている(HP Slateの厚さは0.57インチ、iPadは0.5インチ)。また、HP Slateは、スクリーンが小さいため、本体のサイズもiPadより小さい(HP Slateは9.21×5.7インチ、iPadは9.56×7.47インチ)。

 Engadgetが公表した資料によると、HP Slateはクロック周波数1.6GHzのIntel Atom Z530プロセッサと1GBのDDR2 RAM(ユーザーがアップグレードすることはできない)を搭載するという。iPadは、Appleがカスタマイズした1GHzのA4チップを搭載するが、RAMの容量は明らかにされていない。

 HP Slateは、多彩な機能を搭載したことでバッテリ駆動時間が短くなっているようだ。HPのプレゼンテーション資料によると、HP Slateのバッテリ駆動時間はiPadのおよそ半分で、5時間とのこと(iPadは10時間)。また、iPadと同様、HP Slateもユーザーがバッテリを交換することはできない。

 HP Slateの出荷時期は、今年6月または9月とされているが、今回の資料でもこの点は明らかにされていない。出荷されればiPadの有力なライバルになると思われるが、販売開始初日だけで30万台が出荷されたiPadに対抗するには、開発作業をさらに加速させる必要があるだろう。

(Daniel Ionescu/PC World米国版)

最終更新:4月7日19時24分

スペックとしてはAtom Z530 1.6GHzでメモリ1G、デバイスが32Gと64Gとまずまずだが、バッテリの駆動時間が5時間というのが、ちょっと微妙なのと、ユーザーでバッテリ交換が出来ないのはちょっと痛いかもしれないなぁ。

暗黒の稲妻
BGM:はげしい雨が降る(Byボブ・ディラン)