馬ふん肥料に「勝馬米」 栗東の農組、トレセン提携
3月26日10時59分配信 京都新聞

栗東トレセンの競走馬の馬ふんを再利用した「勝馬米」とたい肥(栗東市・栗東有機農業生産組合)
 滋賀県栗東市の農業組合法人「栗東有機農業生産組合」は、同市の日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニング・センターの競走馬の馬ふんなどを再利用したたい肥でコメを栽培し、今秋から「勝馬米(かちうままい)」として販売を始める。競走馬は安全な牧草などを食べているため、たい肥は高品質な肥料になるという。新たな特産品を目指すほか、肥料も販売する。
 同組合は農家ら7人でつくっている。設立した1993年から、トレセンから馬ふんや使い終えた寝わらを買い取っており、発酵させて地元農家に肥料として販売してきた。
 3年前から立命館大生命科学部の久保幹教授(環境微生物学)と共同研究を続けた結果、馬ふんなどが「高レベルな土壌が期待できる有機肥料」と判明。それを使ったコメの栽培と販売を本格化させることにした。
 久保教授によると、競走馬は、薬物規制が厳しいため化学物質を含まない牧草などを食べており、ふんは安全性が高いほか、土壌改良に役立つリンやカリウムのバランスも取れている。牛ふんや鶏ふんよりアンモニアが極端に少なく、農作物の栽培に適しているという。
 できた肥料でこれまでコメを試験栽培してきたが、今秋から「勝馬米」の名前で地元のJA直売市などで販売する。同組合の宮嶋哲也代表理事(38)は「食の安全や有機農業を見直すきっかけにしたい。勝馬米は競馬ファンや受験生らに縁起物としてPRできれば。今後、さらに生産量を増やしたい」と話す。
 たい肥も作業効率のいい粒状のものを開発し、今秋から売り出す。同組合TEL077(558)3131。
最終更新:3月26日10時59分

発想の転換というのか、アイディア一つで色んな商品が生まれるもんだねぇ。
ネーミングも何か縁起良さそうだし。

暗黒の稲妻
BGM:ろくでもない明日にしたくなければ〈encore1〉(BySION)