横須賀母港の米イージス艦の女性艦長、パワハラで解任 米誌報道
3月17日12時7分配信 産経新聞

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米海軍イージス艦「カウペンズ」=和歌山市 【撮影日:2006年05月11日】(写真:産経新聞)
 米誌タイム・アジア版の最新号(3月22日号)は、米海軍横須賀基地を事実上の母港とするイージス艦、カウペンズの女性艦長がこの1月に、部下に対する虐待などを理由に解任されたと、入手した海軍監察長官の報告書を基に報じた。

  [フォト]女性艦長ホリー・グラフ大佐

 同誌によると、この艦長はホリー・グラフ大佐。海軍一家に育ち米海軍兵学校を卒業した大佐は2003年、イージス・システム搭載の駆逐艦、ウィンストン・S・チャーチルの艦長となり、08年にはやはり同システムを搭載し9千トンを超す米海軍最大の洋上戦闘艦、カウペンズ(乗組員400人)の艦長に昇進、その都度、「女性初」の米海軍記録を作ってきた。

 同年9月にカウペンズが和歌山下津港(和歌山市)に寄港した際には、大佐は艦内で記者会見し、「市民と乗組員との交流を深めるために来ました」と述べている。

 だが、報告書などによると、グラフ大佐は部下に、私的なクリスマス・パーティーでのピアノ演奏や飼い犬の散歩を命じるなど艦長の立場を乱用していた。

 それ以上に決定的だったのは、大佐の言動だ。報告書は、大佐が、「カウペンズを指揮しているとき、部下を辱めたりみんなの前でけなしたり言葉で攻撃したりすることにより」、部下を傷つけたとしている。同性にも厳しかった。ある女性士官は艦橋で、「できるなら、お前たちをクビにする」と言われたという。

 大佐の指揮官としての悪評は、チャーチルの艦長になる以前からすでに報告されていたにもかかわらず、ここに至るまでに適切な対処がなされなかったのは、海軍内に女性登用の意図があったためだ、という見方を、同誌は示している。

 チャーチルの艦長交代式では大佐の離任が告げられるや、忌み嫌い抜いていた乗組員の間から期せずして大歓声が上がったという。

最終更新:3月17日13時37分

交流を深める為に言ってる割には私的な用事の為と職権乱用していたとはね。
そりゃこういう事してたら嫌われるよなぁ。
そりゃこんな上司ならやってられないと思っただろうねぇ。
部下の大歓声が事実を物語っているねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:Many Too Many(ByGenesis)