[市況]最も売れたノートPCはどれ? 2009年の市場を振り返る
12月29日14時10分配信 BCN

1位を獲得した富士通のノートPC「FMVNFD50」
 今年はWindows 7の発売に沸いたPC市場。このタイミングで新しいPCを手に入れようと考えている人も多いだろう。ノートPCに限って見てみても、後述する「CULV」搭載ノートという新しいカテゴリが登場し、来年も盛り上がりそうな雰囲気だ。そこで、まずは年納めということで、この一年を振り返って最も売れた機種を、「BCNランキング」をもとに紹介しよう。

【ノートPC 2009年 年間ランキング】

 今回のランキングの集計期間は09年1月1日から12月27日まで。なお、集計時には製品のカラーバリエーションは合算するとともに、ネットブックは除外している。ネットブックのランキングは別記事を用意しているので、順位が気になる方はそちらをご覧いただきたい。

 上位20製品を見ると、ほぼ富士通、NEC、東芝の3社が独占。わずかにソニー製品が1機種ランクインしているほかは、すべて3社いずれかの製品だ。1位を獲得したのは富士通の「FMVNFD50」。15.6型ワイド液晶を搭載したスタンダードモデルで、09年4月に発売された製品。新生活需要を取り込んで売り上げを伸ばしたことが、1位獲得の要因といえそうだ。

 また、2位に入ったのは同じく富士通の「FMVNFC50」。こちらは08年12月発売の製品で、1位「FMVNFD50」の一代前のモデルにあたる。2製品とも、同社の一般ユーザー向け主力製品であるFMV-BIBLO NFシリーズ。最新モデルの「FMVNFE50」も13位にランクインしており、安定した支持を集めた。

 トップ3最後は、NECの「LL550/TG」。こちらは09年4月発売のモデルと、やはり集計期間が有利にはたらくのか、昨年末もしくは今春発売のモデルが目立つ。

 メーカー別で見ると、上位20製品のうち、富士通が5製品、NECが6製品、東芝が最多の8製品、ソニーが1製品という結果になった。いずれの製品も、15-16型の液晶ディスプレイを搭載し、据え置きでの使用を想定しているスタンダードサイズだ。また、搭載OSで比較すると、最新のWindows 7を搭載した製品は、OS自体が10月発売だったこともあり、上述の富士通「FMVNFE50」のほかには19位の東芝「PAEX35KLT」の2製品のみだった。

 今年のノートPC市場は、新製品が出るたびにCPUが高性能になるのはもちろん、メモリやHDDの大容量化も進行。ハイビジョン映像を編集したり、地デジを録画したりといったユーザーニーズの多様化に応える高機能化が進んだ一年だった。

 そして、今年のPC市場の最大のトピックといえるのがWindows 7の発売。先述のように09年の年間機種ランキングにWindows 7搭載PCは2機種しかランクインしていないが、Windows 7搭載ノートPCの発売以降、市場には新たな変化が現れている。それが「CULV」といわれる超低電圧CPUを搭載したノートPCの登場だ。

 「CULV」とは「Consumer Ultra Low Voltage」の頭文字をとったもので、直訳すると「消費者向け超低電圧」ということになる。CULVプロセッサは、主にモバイルノートPCでの利用を想定したCPUで、低電圧・低消費電力で、PCの小型化に加えて長寿命化を図ることができるのが特徴だ。また、CULVプロセッサにはデュアルコアのものもあり、ネットブック向けのAtomと比較すると性能はワンランク上といえる。

 このCULVプロセッサを搭載したノートPCの発売が、今年の秋以降、相次いでいる。富士通の「LOOX C」、NECの「LaVie M」、東芝の「dynabook MX」などをはじめとして、各社ともネットブックとスタンダードノートの隙間を埋める製品として、ネットブックでは性能が少し物足りない、もしくは仕事でも使えるモバイルPCがほしいといったユーザーに向けて売り出している。08年のネットブック、09年のWindows 7に続き、2010年はCULVノートがPC市場をにぎわしてくれることに期待したい。(BCN・山田五大)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。

最終更新:12月29日14時10分

ノートPCは持ち歩くという前提で考えてみると
・PC本体の重量
・バッテリーの持ち具合
・画面

かなぁと。
勿論持ち歩くんだから軽い方がいいに決まってる。
そうなるとやはりどこか妥協しなければいけなくなるしねぇ。
それはディスプレの大きさだったり、HDDの容量だったり・・。
今使ってるモバイルPCはそれなりに満足はしてるんだけど、やはり画面が・・。
まぁある程度の妥協はあるが、一番困るのはHDDやメモリの拡張するのにPCそのものを分解しないと代えられないという欠点かなぁ。その後に出たのはその点が改良されているのが今となっては悔やまれるというのが本音だけど・・苦笑。

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