巨大ネズミ被害を防げ “食欲旺盛”ヌートリア
12月28日15時35分配信 産経新聞
■50超す自治体が対策
南米原産で巨大なネズミの仲間「ヌートリア」による農作物被害が、少なくとも中部以西の10府県で確認され、兵庫など9府県の50を超える自治体が、外来生物法に基づく防除計画を策定したことが28日、環境省や農林水産省のまとめで分かった。ヌートリアは、イネや野菜をエサに季節を問わず繁殖。特に兵庫県は全国の被害額の3分の1を占め、捕獲費用の半額補助制度を設けるなど対応に躍起になっているが、“ネズミ算式”の増加に頭を痛めている。
[フォト]ニホンカモシカによる被害も
ヌートリアは、戦時中に防寒用の毛皮をとるため国内で盛んに飼育されていたが、戦後は需要が急減し、しだいに野生化したという。
農水省によると、農産物被害額は平成13年度は7100万円だったが、20年度は1億2400万円に増加し、最も被害が大きい兵庫県では約4300万円を占めている。ここ数年の被害は、兵庫をはじめ岐阜や大阪、鳥取など10府県に及んでいるという。
兵庫県によると、県内の被害額は13年度は約2600万円だったが、この7年間で約1・7倍に急増。生態を調査している兵庫県森林動物研究センター(丹波市)によると、河川流域に生息するヌートリアは、県南部の加古川流域からこの10年間ほどで一挙に北部まで広がり、「ほぼすべての河川流域で確認されている」という。硬いものでも強い咀嚼(そしゃく)力で食べるため、キャベツやニンジンなど野菜の被害が相次いでいる。
国は、ヌートリアなど外来種防除のため平成17年に外来生物法を制定。同法に基づく防除計画では、都道府県の許可を受けなくても捕獲や防除ができることなどから、農産物被害に悩む自治体が相次いで計画を策定。環境省によると、防除計画は、12月中旬までに大阪府と岡山県、さらに7県の52市町が策定し、特に兵庫県では41市町のうち24市町に上っている。
ヌートリアの捕獲方法は、巨大なねずみ捕りのような「ハコわな」と呼ばれる器具を使うのが一般的。ただし、出産が年2、3回でそのたびに数匹を産むため、捕獲を続けても次々と生息域を拡大しているとみられている。
兵庫県森林動物研究センターの小林敏郎森林動物専門員は「文字通り『ネズミ算式』に広がっており、農産物被害だけでなく生態系を乱すため、地域から排除する必要がある」と話している。
【用語解説】ヌートリア
体長50~60センチで体重は7、8キロ。ネズミ目。全身灰褐色の体毛に覆われ、長いしっぽが特徴。水辺にすみ、水かきを持っている。本来は草を食べていたが、近年野菜の被害が広がっている。感染症を媒介する可能性がある。
最終更新:12月29日10時10分
人間の身勝手な行為が生態系に及ぼした影響なんで自業自得と言えば、それまでなんだけど・・。
身なりがデカイだけに使えるのはさほど難しくないようか感じですが流石にネズミだけに増加迄は計算できなかったんでしょうかねぇ。
暗黒の稲妻
BGM:キャスト・ア・シャドウ(Byパンテラ)
12月28日15時35分配信 産経新聞
■50超す自治体が対策
南米原産で巨大なネズミの仲間「ヌートリア」による農作物被害が、少なくとも中部以西の10府県で確認され、兵庫など9府県の50を超える自治体が、外来生物法に基づく防除計画を策定したことが28日、環境省や農林水産省のまとめで分かった。ヌートリアは、イネや野菜をエサに季節を問わず繁殖。特に兵庫県は全国の被害額の3分の1を占め、捕獲費用の半額補助制度を設けるなど対応に躍起になっているが、“ネズミ算式”の増加に頭を痛めている。
[フォト]ニホンカモシカによる被害も
ヌートリアは、戦時中に防寒用の毛皮をとるため国内で盛んに飼育されていたが、戦後は需要が急減し、しだいに野生化したという。
農水省によると、農産物被害額は平成13年度は7100万円だったが、20年度は1億2400万円に増加し、最も被害が大きい兵庫県では約4300万円を占めている。ここ数年の被害は、兵庫をはじめ岐阜や大阪、鳥取など10府県に及んでいるという。
兵庫県によると、県内の被害額は13年度は約2600万円だったが、この7年間で約1・7倍に急増。生態を調査している兵庫県森林動物研究センター(丹波市)によると、河川流域に生息するヌートリアは、県南部の加古川流域からこの10年間ほどで一挙に北部まで広がり、「ほぼすべての河川流域で確認されている」という。硬いものでも強い咀嚼(そしゃく)力で食べるため、キャベツやニンジンなど野菜の被害が相次いでいる。
国は、ヌートリアなど外来種防除のため平成17年に外来生物法を制定。同法に基づく防除計画では、都道府県の許可を受けなくても捕獲や防除ができることなどから、農産物被害に悩む自治体が相次いで計画を策定。環境省によると、防除計画は、12月中旬までに大阪府と岡山県、さらに7県の52市町が策定し、特に兵庫県では41市町のうち24市町に上っている。
ヌートリアの捕獲方法は、巨大なねずみ捕りのような「ハコわな」と呼ばれる器具を使うのが一般的。ただし、出産が年2、3回でそのたびに数匹を産むため、捕獲を続けても次々と生息域を拡大しているとみられている。
兵庫県森林動物研究センターの小林敏郎森林動物専門員は「文字通り『ネズミ算式』に広がっており、農産物被害だけでなく生態系を乱すため、地域から排除する必要がある」と話している。
【用語解説】ヌートリア
体長50~60センチで体重は7、8キロ。ネズミ目。全身灰褐色の体毛に覆われ、長いしっぽが特徴。水辺にすみ、水かきを持っている。本来は草を食べていたが、近年野菜の被害が広がっている。感染症を媒介する可能性がある。
最終更新:12月29日10時10分
人間の身勝手な行為が生態系に及ぼした影響なんで自業自得と言えば、それまでなんだけど・・。
身なりがデカイだけに使えるのはさほど難しくないようか感じですが流石にネズミだけに増加迄は計算できなかったんでしょうかねぇ。
暗黒の稲妻
BGM:キャスト・ア・シャドウ(Byパンテラ)