普天間移設 橋下知事の「関空発言」、波紋広がる
12月7日2時50分配信 毎日新聞

 沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題で、橋下徹・大阪府知事が関西国際空港などへの受け入れ議論を「拒否しない」と語り、波紋が広がっている。移設先の年内決着を断念した政府・与党が「よく聞いてみたい」(岡田克也外相)などと関心を示している。だが、現時点で実現性はほぼないとみられており、在阪の沖縄関係者からは「沖縄県民は『関空で受け入れてくれるのでは』と期待してしまう」と困惑する声が出ている。

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 発言は先月30日。普天間問題を巡る記者団の質問に「正式に(政府の)話があれば、基本的に(議論を)受け入れる方向で検討したい」と語った。基地の沖縄県外への機能移転を唱える国民新党の下地幹郎政調会長(衆院沖縄1区)は今月2日、府庁を訪問し知事に「感謝」を表明。政府も「大変ありがたい」(前原誠司国土交通相)と歓迎の意向を示している。

 だが、実際には「沖縄米軍の関空移転は非現実的」との見方が大勢だ。国交省は「訓練用に造られておらず、関空で訓練はできない」(幹部)。国交省に発言の真意を問われた府幹部は「具体的な検討はない」と回答した。

 橋下知事は「沖縄には地上戦で多大な負担をかけた。本州の人間は配慮しなければ」と強調する一方、2日の会見で「全国知事会で問題提起する。もしかすると何も動かないかも」と語った。

 「沖縄出身者として、大阪府民として、複雑ですね」。沖縄県出身の平和ツアーガイド、真栄田義且(まえだ・よしかつ)さん(73)=同府吹田市=は、橋下発言に声を落とす。18歳の時に家族で大阪に移り住んだ。旅行代理店で沖縄の戦跡訪問などのツアーを組み、現在も修学旅行の事前学習の講師を務める。

 「『沖縄問題を知ってもらいたい』という姿勢は分かる。しかし、知事が『検討する』と発言すれば、基地受け入れまで期待する。真剣に検討しないままでの発言なら、沖縄県民をもてあそぶことになりかねない」と懸念する。

 平和運動に携わる「関西沖縄文庫」(大阪市大正区)主宰の金城馨(きんじょう・かおる)さん(56)は父が米軍嘉手納基地で大工として働いていた。「発言が真剣なら、府民も真剣に米軍受け入れを考えなくてはならない。真剣でないなら、(移転は実現せず)結果的に『県外移設』を求める沖縄の声をつぶしてしまう」と批判する。【竹島一登、福田隆、田中龍士】

最終更新:12月7日2時50分

まぁアイディアマンとしては 評価するけど、この発言はちょっとどうなんでしょうかねぇ。
橋下徹大阪府知事の発言は、誤解を招きかねない発言だけに今後の動向が気になったりします。
それなりの立場にある方は、地元の意見をきちんと伝える必要があると思うし、個人的な感情だけで、発言していたのでは、何の意味も無いでしょうしねぇ。
まぁ後で自分にのしかかってくるだけの話なんですけどねぇ。
一番ビックしてるのは大阪府民ではないでしょうかねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:フォー・ユー・ブルー (Byザ・ビートルズ)