音が影響、物が動いて見える=脳科学実験で初実証-映画など応用期待・東北大など
12月7日5時14分配信 時事通信

 腹話術師が操る人形が話すように思えるのは、人形の口の動きに目を奪われ、耳がつられるためだが、それとは逆に、音につられて、止まっている物が動いて見えることがあることが確認された。東北大と産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究チームが初めて実験で裏付け、米オンライン科学誌プロス・ワンに7日発表した。
 この成果は、視覚や聴覚といった異なる感覚が、脳内でどのように統合されるかを解明するのに役立つほか、映画やアトラクション施設のバーチャルリアリティーの臨場感を一層高めるのに応用できる可能性があるという。
 東北大の大学院生日高聡太さんらは、暗室の中で、学生らにヘッドホンを着けて映像モニターを見てもらう形で実験。画面中央の点を見つめてもらいながら、端の方で白い縦棒を点滅させ、ほぼ同じタイミングで「シャー」という雑音を左右交互に聞かせた。
 その結果、白い棒の点滅と音のタイミングが一致するほど、または、棒が画面の端に寄るほど、棒が微妙にずれるように動いて見えることが確認された。 

目の錯覚ならぬ、音の錯覚作用が科学的に証明されたという事ですね。
こうして考えてみるとまだまだ解明されてない事が沢山あるんだなぁと驚かされます。

暗黒の稲妻
BGM:アイヴ・ガッタ・フィーリング (Byザ・ビートルズ)