NYタイムズが松井残留に改めてNO データを元にジンクスを支持
11月25日16時56分配信 夕刊フジ

 松井秀喜外野手(35)のヤンキース残留が厳しくなる中、ニューヨーク・タイムズ紙は「世界一に貢献した選手を優遇すると翌年痛い目にあう」との主張を過去の例を挙げながら展開。松井の残留に改めて「ノー」を突きつけた。

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 「世界一に輝いたチームには必ず野球人生で最高のシーズンだった、という選手がいるものだ。だが、そうした選手の本当の力を見誤ると、翌年は大変なことになる」と前置きし、2002年に世界一になったア・リーグ西地区のエンゼルスをやり玉にあげた。

 ワイルドカードからのプレーオフ進出だったが、マイク・ソーシア監督の手腕、先発のラモン・オルティスの力投。スコット・スピージオ一塁手の活躍が原動力となり、球場名物「ラリー・モンキー」の応援を得て世界一に輝いた。

 ところが優勝に貢献した選手を高く評価してベンチ入りできる25人枠のうち、2人しか切らなかったために、翌年は22試合も多く負けて勝率が5割を割ってしまった。

 オルティスは年間の被本塁打が40本。スピージオも本塁打を17本以上打てないことを考えれば、新しい血を入れておくべきだった、というのだ。

 同紙によると、メジャーにワイルドカード制度が導入された1995年以来14年間で、世界一チームは、毎年平均7人の選手(28%)を25人枠から放出して改善につとめてきた。

 ただし、1997年に優勝したマーリンズは年俸の高い選手を中心に60%の選手を放出する「火事場セール」を実施して優勝争いを放棄しており、これらの計算から除外すると、13チームは平均6人(25%)の首を切ってきたことになる。

 このうち“クビ切り率”が25%を下回った6チームは翌年、平均8試合も多く負けているが、逆に25%以上の“クビ切り”を断行した7チームは、平均1試合前後の負けに留まっている、という。

 こうしたデータを元に、「ヤンキースはもっと若い選手にシフトすべき。来年、松井のヒザが癒え、28本塁打以上打つ可能性がないワケではない。しかし、それはほぼあり得ない。来年も世界一になりたければ、切ることだ。今季はFAの対象でないポサダ、リベラだって永久に結果を残し続けるワケではない」と同紙。

 先週末にはNYデーリー・ニューズ紙のように、ロッテのバレンタイン前監督のコメントを引用し、「松井の日本での人気とNYでの経済効果」を改めて分析。松井の放出はマイナスとする新聞もあった。

 しかし、常勝を求めるオーナーと負けることに厳しいファンとマスコミが支配するニューヨークでは、「サヨナラ・ゴジラ」はごく自然の帰結ということらしい。

 ヤンキーズも選手への愛情よりチームの勝利だけにこだわってるんでしょうかねぇ。
ワールドシリーズ制覇の功績に対して余りにも冷たい仕打ち。
 松井の次の移籍先が気になりますねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:オゴマメ(ByBUMP OF CHICKEN)