酒に強いor弱いを決めるのは?男と女、ホントはどっちが強い?
R2511月17日(火) 12時 0分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合
職場の飲み会なんかでよく「男は5000円、女は3000円で!」なんて会費のやり取りがありますよね。

男と女では食べる量も飲む量も違うから、という理由だけど、お酒が飲めない男性は「なんでオレまで…」とグチのひとつもいいたくなるところかと思います。食べる量はさておき、女子が男子より飲めないというイメージに根拠はあるんでしょうか?

「お酒に対して強いor弱いを決めるのは、いわゆる“アルコール遺伝子”と、肝臓の機能の2つ。遺伝子に男女差はほとんど見られませんが、肝臓の機能はその大きさ=体格に比例します。そのため、血中アルコールの消失スピードは、女性より男性の方が平均して1.5倍ほど速いということに。こう考えると、概して体格のいい男性の方がお酒に強く、小柄な女性の方がお酒に弱い、とはいえますね」

こう教えてくれたのは、表参道内科胃腸科クリニック院長で肝臓専門医の大黒学先生。
“女子=お酒に弱い”というイメージには、ちゃんと根拠があったんですね。詳しく教えてください!

「“アルコール遺伝子”と呼ばれるのは、顔が赤くなるなどの“フラッシング反応”が出るかを決める“1B型アルコール脱水素酵素2”と、アルコールを分解する能力が高いかどうかを決める“2型アルデヒド脱水素酵素2”。特に後者の酵素の働きが強いのが、俗に“酒豪”と呼ばれる人です。遺伝で先天的に決まるため、アルコール遺伝子的にまったくお酒を受け付けない人は、いくら大柄でも(肝臓が大きくても)酒豪にはなれません。逆に、アルコール遺伝子的に酒豪タイプの人は、いくら小柄でも(肝臓が小さくても)ザルのように飲めるわけです」

では、飲み会で一緒になった女子がお酒に強いかどうかは、どうすれば見分けることができる?

「残念ながら、しばらく飲んでいただかないとわかりません。すぐに顔が赤くなる=お酒に弱いという印象を抱きがちですが、赤い顔のまま長時間飲み続けることができる人も少なくありません。女性の飲むスピードが落ちないなら、まぁまぁ強いものと判断して、飲みすぎない程度に勧めてもいいでしょう」

こればっかりは飲んでみないとわからないんですね。うーん、残念!

ちなみに、“社会人になってからお酒に強くなった”“30歳を超えてから酒に弱くなった”なんて話を聞くことがありますが、これはどちらも起こりうることなのだそう。遺伝的に受け付けない体質でなければ、お酒はトレーニングで多少強くなり、加齢とともに肝機能が衰えることで弱くもなるんですって。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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男女に関わらず飲めない人間には無理には進めない、飲まさないというのが鉄則だと思うんですけどねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:ザ・コール(Byバックストリート・ボーイズ)