Intel、IDF で Atom 新製品「Z550」と「Z515」を発表
4月8日14時23分配信 japan.internet.com

Intel は、2009年4月8日、MID 向けの新製品、インテル Atom プロセッサー Z550 と Z515 を発表した。

インテル Atom プロセッサー Z550 は、最高 2GHz の動作周波数とインテルハイパー・スレッディング・テクノロジーのサポートにより、消費電力 3W 未満のプロセッサーの中で最高水準の性能を実現し、MID 製品の性能を向上する。

一方、インテル Atom プロセッサー Z515は、新開発のインテル バースト・パフォーマンス・テクノロジー(Intel BPT)を搭載。処理性能が必要な場合には、BPT により動作周波数を向上し、最高 1.20GHz で動作する。

Intel 上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業部長の Anand Chandrasekher 氏は、中国・北京で行われているインテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)の基調講演で、インテル Atom プロセッサー・ファミリーの発表から1周年を記念するとともに、上記 Atom 新製品2製品を紹介した。

Anand Chandrasekher 氏は、基調講演の中で、インテル Atom プロセッサーの次世代製品(開発コード名:Moorestown)を搭載した MID プラットフォームのライブデモを初めて行った。

現行の Atom を搭載したプラットフォームとの比較デモにおいて、待機時の消費電力が10分の1以下に低減する機能を披露。この消費電力の大幅な削減は、新しい電力管理技術、MID 向けに最適化された新しいパーティション技術、そして High-k(高誘電率)材料を採用した Intel の 45nm プロセス技術の組み合わせにより実現されるとのことだ。

Moorestown プラットフォームは、45nm プロセスで製造されるインテル Atom プロセッサーのコアとグラフィックス・エンジン、ビデオ・エンジン、メモリー・コントローラーを統合した SoC(開発コード名:Lincroft)と、コンパニオン・チップの I/O ハブ(開発コード名:Langwell)で構成される。

このプラットフォームは、PC 並みのリッチかつインタラクティブなインターネット機能だけでなく、携帯電話の音声通話機能も搭載できるように最適化された最新の Moblin ソフトウェアと合わせて、2010年に提供される予定。

また、Chandrasekher 氏は、マイクロアーキテクチャー「インテル マイクロアーキテクチャー Nehalem」に基づくノート PC 向けの次世代プロセッサーについて説明した。

このプロセッサーは、Calpella(開発コード名)プラットフォームの MPU として2009年後半に提供される予定で、インテル ハイパー・スレッディング・テクノロジーやインテル ターボ・ブースト・テクノロジーなどの技術を採用する。

一部のUMPCでZシリーズが使われてますが今後インテルの主力となりそうなんでしょうか。期待したいですねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:強い風はいつも(By中島みゆき)