中国で麻薬の密輸に携わっていた人が処刑された。


私達日本人の感覚でいえばやりすぎではないかと思う人も多いだろう。

でも、麻薬はそこまで規制を掛けなければいけない物なのかもしれない。

もちろん、更正する可能性が無いわけではない。

でも、麻薬は当人だけの問題でも無いのだ。


仮にこうしよう。

ある人が金で雇われて貯水タンクの中に猛毒を流し込みました。

その水を飲んだ人が倒れ、何十人も死者が出た。

当然、日本でも毒を流した人は死刑か無期懲役になるだろう。


ここで量刑の決め手となって来るのが以下の点だ。

何人の犠牲者を出したか。

犯行の動機。

残虐性。


さて、毒を麻薬に置き換えてみよう。

男は金が欲しくて麻薬を密輸しました。

その取引が成功していたら、何十人もの人が麻薬を手にしていたかもしれません。

そして、知っての通り麻薬は強力な常習性があります。

中毒になってしまった人は金が尽きるまで買い続けます。

金が尽きたら金や薬を手に入れるために犯罪を起こします。

いずれ捕まるか、身を隠しても悶え苦しみながら日々を過ごさなければなりません。

仮に買い続けることが出来ても、耐性が付き日に日に使用回数や量が増え、多量に摂取したことにより、日常生活も出来なくなり息絶えるでしょう。


2つの事柄は同じでは無いですか?

一人がお金を稼ぐために、犠牲者が犠牲者を増やしていく。

直接的ではないとはいえ、麻薬は毎年何十人・何百人もの死者を出すでしょう。

結果的に見れば、即効性か緩効性かの違いでしょう。

むしろ、残虐性でいえば麻薬のほうが酷くは無いですか?

生かさず殺さず。

上で売り捌き、自分は使用していない人間が笑うのみ。


中国はアヘン戦争で崩壊しかけた。

誰よりも麻薬の危険性を分かっているのだろう。

実感したからこそ分かるものというのは大きいと思う。

だから、極刑になってしまうのも仕方の無い事なのかもしれない。


使えば止められない。

売り捌けばもう人の道には戻れない。

麻薬に手を出すということは、その時点で人生を捨てるということなのだと思う。


本当は、日本ももっと取締りを強化するべきだと思う。

1度使って止めることが出来るのはほんの僅かだろう。

煙草ですら止められない人は多いのだから。

そして、使った本人だけではなく周囲にも被害を及ぼす。


極刑にすることに対して必ずしも肯定できる訳では無いけれど・・・

確かに、犯罪者にも人権はあると思う。

・・・が。

もし彼が逮捕されず密輸に成功していたならば、多くの人の人権を奪っていただろう。

・・・そのことだけは、考えの片隅に置いて欲しい。