間違いだらけの印刷データの作り方

間違いだらけの印刷データの作り方

印刷データの誤った作り方を紹介。

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印刷に頼んだら、使った書体と違う書体になってしまう。
たまに起きる場合があります。

書体(フォント)ですが、パソコンに最初からインストールされているフォント以外にも自分で購入したりフリーのフォントを入れたりする場合もあります。

パソコンで最初から入っているフォントを使った場合はほとんどトラブルはないでしょう。
自分でインストールしたフォントを使っているときは、そのフォントに対応しているかどうか確認した方がいいですね。

また、ソフトに付いているフォントもありますので、自分でインストールした記憶がなくても、最初から入っていないものである場合もあります。

どうしてもそのフォントを使いたい場合は、印刷会社に準備してもらえるよう、どのフォントを使っているか連絡するのが良いでしょう。
ですが、高価だったりして準備できない場合や実費がかかる場合が有ります。

その場合、一番良いのは、パソコンが変わっても、レイアウトが変わらず表示できるPDF形式のデータで保存できるアクロバットなどのソフトを入れる事ですね。

それ以外にも、画像にしてしまうという手もあります。

PDFに保存をするとき、注意しないといけないのは、設定で高画質のデータにすることです。
標準だと、プリンターやブラウザで最適化され、画像の画質が下がってしまう場合がありますので注意が必要ですね。
文字、文章をレイアウトするときは、様々な注意する点があります。



文字のチェックですが、漢字の変換ミスや誤字、文字の抜けなどはどれだけ完璧に打ってもその不安はぬぐえません。



そのような時は、ほかの人に見てもらうのが良いでしょう。

どうしても作った人間が見ると、正しいものを作ったという認識から、チェックが漏れてしまう場合があります。

他の人に見てもらうことで、この先入観無しにデータをチェックしてもらえるので、ほかの人に見てもらうことは非常に有効な方法です。



どうしても、ほかの人に見てもらえないときは、一度休憩したり、食事したり、または1日あけたりして、気分も考えも違う時にチェックしましょう。



そうすることで、書いたすぐではわからなかった、修正点を見つけることができます。





次に、書体ですが、中には印刷に適さない、もしくは印刷できない書体などもあります。

印刷できないということはないのですが、ソフトについている飾り文字などは、そのままだと、印刷データに使えなかったり、画質が足りない場合があります。

その場合は、一度画像にしてしまったり(大きく作って画像で渡せば、差し替えてもらえる場合もあります)

頼む印刷会社に確認するのが確実でしょう。

参考リンク:冊子印刷の工程


それにふまえて色のところでも少し説明しましたが、オフィスソフトなどの基本色になっている、鮮やかな色はほぼ再現されません。

そのことをふまえて文字をレイアウトするのが良いでしょう。



ページ数をフッター部分などに入れる場合、ソフトの機能を使って、入れることができますが、挿絵を入れたりするとうまく入れられない場合もあります。

その場合は、印刷会社に任せるのも良いでしょう。

このページ数はノンブルといいますが、これはフランス語だそうです。

なんとなくそんなイメージですね。




印刷物のデータを作る場合、よくあるのが、考えていた色と違うということです。

どのようにしてこのようなトラブルをなくせるかという前にまず、印刷の予備知識から。

印刷はたとえば1000冊作ってもすべて同じ色で仕上がると思っている方は多いです。
ですが、これは半分正解で半分間違いです。

正解という部分で考えると、一つのデータから作りますので、すべては同じ版(またはデータ)から印刷されます。
ですから、基本的には同じものができるんですね。
これは当たり前のことです。

ですが、この印刷ですが、どんなに高性能な印刷機でも、1つ1つに若干の誤差が出ます。
それは、紙につくインクの量がちょっとちがったり、本当に0.0何ミリの誤差で色合いがかわったり、
他にも気温や紙の厚さや色がちょっと違ったり(ほぼ同じなのですが、正確にミクロン単位などで調べると違いが・・・)によって、ちょっとずつ変わるのです。

それが刷っている間にも変わりますし、そもそも、レイアウトを確認するのは、ディスプレイか、プリンター出力がほとんどです。これでは、違う仕上がりになるのも当たり前ですね。

本紙校正という実際の紙に印刷して確認する方法もありますが、料金が高くこのコストカットが叫ばれる時代では、ナンセンスかもしれません。(中には必要な印刷物もありますが)

一番良い方法は、「ちょっとの差なんて気にしない」なのですが(海外では見事に版がずれている印刷物も多いし、紙質が悪くて元の色が変わってしまっているなんていうのも多かったりします)、そういうわけにもいかないし、できるだけ同じ仕上がり、思ったような仕上がりでもらいたいですよね。

そういう時は、こんな色にしてほしいと、見本をつけるか、ここからここまでOKですと色の範囲を最初に決めるということを行うと、その見本や範囲に合わせて印刷してくれます。

あまりきつい縛りだと料金が変わる場合もありますし、日本の印刷の場合は、かなり色にシビアなため、よっぽどのことが無い限り、きれいな色で仕上がります。

ですから、半分間違いと書いたのは、最終チェックなどで、印刷のスタッフがきちんとしあがってるか見て、悪いものはよけたり、あまりひどいと刷りなおしたりと努力してくれているからですね。
(そうしないものもありますが)

これらをふまえた上で、間違いのない印刷データを作る必要があります。

では、データを作るうえで知っておかないといけないこととはなんでしょうか。

良く使うカラー印刷として4色フルカラー印刷のデータについて考えましょう。

まず、色についてですが、この色は出ない!という色があります。
これは、4色フルカラーの限界なのですが、ショッキングピンクや蛍光色、明るく鮮やかなオレンジ、エクセルの基本色の様な水色などの色は、4色フルカラー印刷では出ません。
これは、4つのインクの量(正確には網点の量、網点とは小さな点の数パターン)により、色を表現できますが、この基本4つの色がシアン(少しくらい水色)、マゼンタ(少しくらい赤ピンク)、イエロー、黒の色の三原色色+3つが合わさってできる黒(印刷で3つを合わせると実際は黒い茶色になりますが)の4つの色でフルカラーを表現しています。ですから、上記の色は4色で表現できないために使うことができないのです。

印刷データを作る場合、イラストレーターやフォトショップなどアドビ製品をよく使いますが、これらで、色の形式をCMYK形式にすれば、このような色は使えません。
ですから、特に気にせずに色を調整すればいいですね。

ですが、saiやペイントなどのソフトでは、RGB形式で色を表現しています。(パソコンのディスプレイもそうです)そのため、画面ではきれいに見えても、仕上がりは暗ーい仕上がりになってしまうこともあるのです。

解決策としては、1)そもそもその色を使わない。CMYK形式で作る。2)そういう色になると考えてデザインを作る。3)どうしてもその色が出したいなら、特色印刷で印刷する。
などなどがあります。

ほとんどの人は1でしょうが、どうしてもアプリケーションの関係などでRGB形式でしか作れない場合は、仕上がりを想像しながら、作るしかありませんね。お金があるなら3でもよいでしょう。
オフセット印刷の場合は、特色印刷という印刷方法でこれらの色を表現できます。
これは、その色のインクを作って、その色で印刷するのです。
この場合は、データの作り方も知識がないとできません。また、フルカラー印刷にこの特色印刷をプラスするとかなり高いです。特色印刷は1色や2色での印刷や、細かな印刷で網点で表現するとつぶれてしまうものや、1色を大きくきれいに印刷したい場合などに使います。金色や銀色印刷も特色印刷です。

次に書こうと思ったのですが、先にちょっと出してしまった、金色や銀色やキラキラ光る印刷などは、4色フルカラー印刷では出ません。これらの印刷をする場合も特色印刷になります。

4色フルカラーがいわゆる標準的な印刷方法ですので、(1色、2色、黒などもありますが)それ以外の方法だと、料金が割高と思えておきましょう。
また、それらの印刷をする場合は別のデータが必要です。
イラストレーターの場合はスウォッチで特色指定が必要です。

フォトショップなどの場合は、CMYKにデータを分けられますが、それにプラス1する方法もありますが、レイヤーで分けておいて別ファイルにするのもいいですね。


さて、先にRGB形式を書きましたが、この形式のデータはそのまま印刷できないことが多いです。
(オフセット印刷の場合)。印刷はできるのですが、色が、実際とは変わることが多いです。
ですから、どうしてもデータを作れない場合は、印刷会社に画像がRGBであることを言って、CMYK形式に直してもらうのが良いでしょう。

ですが最近多くなったデジタル印刷(オンデマンド印刷)機は、これらを調整できる機能があるものも増えています。

RGBの色合いを再現してCMYK印刷してくれるんですね。

この辺り、使い分けすると便利ですね。


色についていろいろ書きましたが、ほかにももっと詳しい事もありますが、今回はここまでにします。