手の平で消えてしまいそうな蝶~その二~ | EGO

手の平で消えてしまいそうな蝶~その二~

恋い焦がれ毎日の様に営業が終わってからの絶えない電話が続いた

恥ずかしいくらいお互いに『好きだよ』と言い合い心解けていた

そして約束の日
彼女と待ち合わせをするなり彼女の馴染みの居酒屋にて合流する

そこで大将とオーナーに挨拶をして彼女とのまったりした時間が流れていく
とそこで
水を刺すかの様に彼女の携帯の着信がなる…

彼女の客らしき人間からだった


他の男からの電話は自分の時とは明らかに違う
ちゃんとハッキリ客の扱いが窺えたが
客も客で満足するような彼女の話し方といったらとても魅力的で仕方ない
男心を知っているのか それが天性の自然体で話していて魅力的なのかはわからないが
隣で彼女の声を聞いているだけでそそる

その後何件か電話の対応をし
少し彼女は疲れているかのようにも見えた

これでお昼もハンパない程働いて 夜も精神的に詰まれて最後には客の管理までとなると 肉体的にも精神的にも男では耐えられないくらいのものではないだろうか…

と 考えているとまた着信がなる…
しかし彼女の話し方が今までとは違い いきなり怒りだした

電話の相手は今働いている夜の仕事場からの幹部からであった…

話の内容を察するに
その月の指名本数が二本足りない事でNo.1から降格し それについての幹部からの煽りだったのだ
そのことについて彼女も気にしてはいたもののそれをあえて突っ掛かってくる幹部に彼女はキレていたのだ

だが俺のせいでもあるかもしれない…出会ってから半月の間に仕事に大きく影響してしまったのであろう…

俺は申し訳ない気持ちでいっぱいだった
しかしその半面 彼女を自分のものにしたいと確信した

自分がそんな彼女を守ってやらなければいけないと感じたから

隣でご立腹の彼女を宥めて居酒屋を跡にした


彼女と二人で歩きながら昔話なんかを織り交ぜて自宅まで向かう

その途中で俺は告白をした

本当なら俺はそんな気毛頭なかったのに不思議だ

彼女のありのままの真っ当な姿に惚れていた

彼女ははずかしながらも同意してくれた

自宅につくなりその晩 二人は朝まで蛇が縺れ合うかのように愛を確かめあった


~続く~