ネタバレしかない -5ページ目

ネタバレしかない

覚えておきたいことを書いています。

 

 

 

 

市梨きみ先生の「心中するまで、待っててね」を読んで色んなこと思ったので覚え書きも兼ねての感想。
※めちゃくちゃネタバレして無駄に長いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
最近きみ先生の他の作品を読んですっかりファンになってしまった私はどんな話かも知らず上下巻買って正月に一気に読破。
 
 
、、、とにかくすごかった、、、
 
 
ストーリーが残酷過ぎて、でも物語の疾走感は最後まで衰えずでとにかく色々凄くて酷かった。
新年早々読む話ではなかったな~笑
 
こんなに漫画を読んで悲しい気持ちになったのは初めてかもしれない。
あまりにも物語に入り込みすぎて、最後のシーンは本当にいた福太と葵を失ってしまったような喪失感だった。
 
読み返してみると最初からたくさんの伏線があって作者さんが取捨選択に苦労したって言ってただけあって出しどころとかとてもよく練られて描かれたんだなーと感じました。
 
えっちなシーンも多少ありますがそういうシーンがなくても2人が思い合ってることは十分に伝わったんじゃないかなとは思う、、、
キス止まりくらいにしてくれてた方がイノセントさが残ってラストの後味の悪さを解消出来た気がする、、、個人的にはショタもの好きだけどなんかこの作品だけはこの後の展開を知ると葵が福太に抱かれたいっていう感情が不自然な感じがめっちゃしたかな、、、
 
 
 
作中特に印象に残ったというか刺さった場面。
 
1つは葵兄ちゃんが消えるシーンで「僕はお前のことが好きだ。この世界で1番。この世界で福太のことだけが好き」っていう所。
 
世界にはこんなにたくさんの人間がいるのに、福太のことしか好きじゃないっていうセリフから葵兄ちゃんが生前も死後もどれだけ孤独だったかが計り知れる。
 
葵兄ちゃんをちゃんと愛してくれる大人が1人でもいればあんなことにはなってなかったと思うと本当に可哀想でたまらない。
 
お母さん毒親ってみんな言ってるけどあのお母さんだって最初からあーじゃなくて、そもそもお父さんが浮気なんかしたことが始まりであってお母さんも可哀想な人なんだよな…
 
たびたび「福太は愛されてるから」って言う葵兄ちゃんに胸が締め付けられる。
 
 孤独な葵くんにとって「葵兄ちゃん」でいることが唯一の矜恃でありアイデンティティであり全てだったんだな…だからいつどんな時も、どんなことが自分に起きてても常に福太の前でだけは「葵兄ちゃん」でい続けたんだろうな葵くん。
 
 
もう1つはクッキー缶の中の葵兄ちゃんを見つけた時の福太の「やっと会えたね、葵兄ちゃん」のとこ。
 
ここはこれ読んだ人全員に刺さったと思いますけど私のSAN値もゴリゴリに削られました。
こんなとこにいたのか葵くん…;;10年以上もあんな汚い押し入れに入れられてて呪怨になってないのが不思議なレベルだよ……
 
福太との思い出があったから食べたクッキー缶に入れられてたなんて皮肉すぎない…葵兄ちゃんが一体何したの?前世で5万人くらいコロしたのか?って思わずにはいられないくらいの不幸のオンパレードで胸が潰れそう…葵兄ちゃんは一体何のために生まれてきたの…って考えまくってしまった…本当に可哀想すぎて。
 
葵兄ちゃんの心のドアはいつでも開いてたのにそこに入ってきたのが福太とあのおじさんだけだったなんてさ、、、もはやあの犯人のおじさんはモブキャラとはいえない存在感だったよね。絶妙にキモくて。
 
 何がキモイってあんなことしてドラム缶で焼いた葵兄ちゃんをまだ後生大事に持って愛してるとこが心底気持ち悪かった。
 
 
死んでも尚解放されない葵兄ちゃん。長い間苦しかったね…
 
上巻で号泣してた葵兄ちゃんはこの部屋以外どこへも行けない自分が悲して悔しくて子供みたいに泣いたんだろうな…
知らなかったとはいえもうこの世にいない葵兄ちゃんに未来を軽率に語る福太が痛々しくて見ていられない…
 
 
あんなに誰にでも優しかったお人好しの福太から、犯人をめった刺しにして惨殺する程の激しい憎悪を感じてゾッとしたし用意してたものを見ると最初からそうするつもりで来てたんだなぁ、、、って。葵兄ちゃんが消えてから福太は本当にキレてしまった。
 
 
福太の周りの人がみんないい人たちばかりだっただけにあの選択はして欲しくなかったな…
あそこであんなとんでもないことして、親切にしてくれてた大家のお婆さんどうなるの…福太の両親は…?いつも気にかけてくれてた元職場の夫婦は…?そういう人たちの顔が何もチラつかないくらいの精神状態だったんだろうとは思うけどやっぱり、、、
 
 
春になって雪が溶けて福太が見つかる時、胸に抱いてるクッキー缶の身元とか福太が始末した犯人のあれとかが繋がって世間ではきっとセンセーショナルな事件として扱われるのだろう。
 
その時に福太に今まで関わってきた人達に降りかかることを想像すると二重でしんどい…
 
福太が死に場所に選んだとこは秘密基地があったとこだよね?子供の頃と同じように向かい合って眠ったの見て2人にとってはこれが幸せなんだなと思いました。
 
 
ただ感動するかと言われたら違うなと思う。
感動はなかったけれど残酷さから出る美しさのある物語だったかな。
 
 
市梨先生の一問一答読んだけどこの漫画のイメージソングはBUMPのメーデーだって。
 
聞いたら本当にイメージぴったり。
「再び呼吸をする時は君と一緒に」か。
 
 
しんどい!!!