横溝賞出身、『悪い夏』の著書による初のホラーサスペンス
 
千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、
無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。
 
亜紀の息子・小太郎が通う旭ヶ丘小学校の6年2組でも、
クラスメイトの女児が失踪するという事件が起きていた。
 
事件後に休職してしまった担任に替わり、
小太郎のクラスの担任を引き継いだ長谷川祐介は、
クラス委員長の倉持莉世から、
クラスの転入生の母親が犯人だという推理を聞かされて戸惑うが、
今度はその莉世が何者かに襲われ意識不明の重体となってしまう。
 
特定のクラスの周辺で立て続けにおきる事件の犯人は同一なのか、
またその目的とは。
 
~KADOKAWA HPより~
 
 
そうか・・・
と、
いや、おーーーい、どこいった~~!?
 
という感想。
 
 
誰が犯人なんだろう?
これ、同一犯なのかな?
それとも、同一犯もいて違う犯人もいるとか?
いくつかの事件が同時期に起こってる?
 
いろんなこと読み解きながら考えた。
 
後半で、ある一つの事実から、
これはもしかしたら、犯人はこの人かも?
 
と、ある意味では当たった(笑)
これ、ヒントになるかも?
 
私が感じた「ある一つの事実」これって、結構重要よ(笑)
 
ま、話のストーリーはさておき、
これは考えさせられる内容がかなり含まれているものでした。
 
内容紹介には出てきていませんが、
『風介』という人物が口にするあれこれそれこれ、
とても興味深く読みました。
 
そこまで極端なことではなく、
でも、人って、持って生まれた性質みたいなものって、
あるよな・・・と思ってきたし、思ってる。
 
生まれた瞬間、ギャン泣きしてくる赤子もいれば、
大人しく泣く赤子もいて、
(うちは上の子は大人しく泣き、下の子はギャン泣きだった・笑)
 
言葉もわからない赤子が、
泣いて何かを伝えているとしたら、
その伝え方も、持った性質で違うかも。
 
親の反応の積み重ねで無意識に学んでいたとしても、
与えられたことで満足するのかどうか、
諦めが早いか否か、
満足するまで伝え続けるかどうか、
そういうことも持った性質で違うのかも。
 
そうした持っていた考えの一部を
風介は肯定してくれたのかもしれない。
 
そんな『風介』の言葉は、考えさせられるところが多かった。
 
あ、考えさせられるんじゃなくて、
一つ、幾度となく聞いたことあるこんな言葉もありました(笑)
 
『人は判断力の欠如で結婚し
   忍耐力の欠如で離婚し
  記憶力の欠如で再婚する』
 
まあ、一理あるようにも思うけど、
そう言葉通りいかないのが人と人ってね(笑)
 
 
 
ストーリー的には、ホラーサスペンスじゃな。
「こわっ」でした。
 
でもなんかコイツ怪しいって、所々で思ったんだよね、私。
コイツが誰かは言えないけど(笑)