あなたの傷を思うと

苦しくてたまらない

グラスの水が溢れそう

あなたは拭ってはくれなかったけれど

でも私は今 水のないグラス

拭ったのはあなたじゃなかった 悲しいよ

きっとあなたは知らない

私の荷物を

明るい未来だとか 明日だとか

差し伸べた私の手を また振り払って

一人今日も泣くでしょう?

ゴメンナサイ

私は あなたが思うほど

強くなんかないのだから

弱さを仮面で隠し 雨は地に捧げ

あなたの前で笑ってたかった

有限は時に酷く 人を追い詰める

もう笑えない

あなたの笑顔も忘れた 無理矢理消した

そんな冬の夜

空が優しくなって 風が味方したのなら

いつかまた 会えるのかな

その時の私は 上手く言えるかな

ありがとうって

笑えるかな

自信の持ち合わせはないけど

そうなれるように

幸せになるから

そして今日 薬指の約束を外して

あなたのことを 少しだけ思ったの



雅羅
もう一年半近くなるんだぜ。


今更、あたしを犯罪者みたく言わないでくれ。


確かに、あいつの話をしてしまった、会わせてしまったことはあたしが悪い。

でも…。


いや、何を言われても、あたしがつけた傷だから、あたしは何も言い返せないんだよ。


その分、彼が迷った時は全力で支えているさ。尊重するし。


なんにも、伝わってないんかなぁ。

届いてないんかなぁ。


さすがに、つらいですぁ。


あそこまであたしの過去に固執した人はもちろん人生初めてですが…。


てゆか、なんでそこまであたしの過去を引きずるんだ?

普通、自分の過去だろ?

なんで???


それが一番わからん。


不思議と、もう言われ慣れたから、泣かなくなった。


自分のせいだから。あたしが泣いたらずるいんだ。


詞じゃなくてごめんなさい。
赤く 紅い 細き花弁を散らして

姿を消した彼岸花

どこを探しても見つからない

鮮やかな紅

僕に足りないモノの鏡かな

映してる

耳の奥から 聞こえるよ

ごめんねって

涙に濡れて

誰が許しを乞うているのか

誰が明日を求めてるのか

誰が生を欲しているのだろう

問い掛ける

風に曝され 散り逝く

儚き命ならば

一度笑えればそれでいい

踏み潰されながら ぐしゃぐしゃにされながら

生きる兆しを胸に抱きながら

離さないよ 全ては明日にこの身生かす術

足掻き続けた証を

見つけたくて見つからない

真っ赤な彼岸花

寂しさ紛らわすように

凛と咲き

枯れない花は味気ないからと

潔く散る

夢を散らした痕

昨日を生きた印


雅羅