日本で暮らしていた8年程前まで僕は自称「太鼓を回させたら日本一のジェンベ奏者」、もしくはこれまた自称「日本一演奏中に太鼓を叩かないジェンベ奏者」っという立派??な音楽活動を日本でしてたのです。
二つ目の自称に関しては、自身がリーダーを務めてたバンドのメンバーから「大二郎くん、、、お願いやからもう少し太鼓叩いてくれへん?」って真剣に詰め寄られた事があるぐらいなんで、自称ってより自他共に認めるかなww

そんな僕が音楽というか表現の道に入ったのは9歳の時に個展したのだとか、14歳の時にポーランドのロックフェスでステージデビューしたとかは実は全然関係なく(関係無くはないけど)て、それよりももっと決定的に、この果てしなく続く道への扉を開いてくれた人がいたから。

知る人ぞ知る、知らん人は知らん(当たり前や)大阪西心斎橋の打楽器専門店タムタムカンパニーの横沢さん事、横沢道治氏。僕より16歳年上の大先輩。

ジェンベを手に入れた話や横沢さんにたどり着くまでの話は、これまた色々あるのでそれはまた別の機会にお話しませう。

24年前、二十歳の時、とにかくひょんなコトから手に入れた西アフリカの太鼓ジェンベ。

その貰いもんの太鼓の皮がもらってからわりとすぐに破れてしまい、替えの山羊皮は持っていたが勿論どうしらええのか全くわからず、とにかくその時もうすでに知り合ってた横沢さんとこに客として太鼓の張り替えを依頼しに行った。

そしたらあのオヤジ(あっと失礼w)、客としてお金も払うって言うてるのに「わしゃやらん!」っとか言うねん。(注:横沢さんはわしゃなんて言いません)

そのかわりに教えたるから自分で皮張り替えてみ、って。

そんな言われたらやるしかないやん。

やりましたよ、生まれて初めての太鼓の皮の張替え。

毛皮のまんまの山羊の皮を水に浸けるコト数時間、その間に鉄のリングとザイルを破れた太鼓の胴から外し、せっかくやからザイルの色も自分の好きな色にしよってコトで新しく緑色に。

そうこの時点では全てのパーツがバラバラで、メインの胴はただのゴブレット型の筒、3本の鉄筋の輪っか、20メートル(当時どれぐらいの長さが必要かわからずにとにかく長めに買ってきた)登山用ザイルと水を吸ってフニャフニャになった毛付きの山羊皮。

ジェンベが何かわからない人の為に一応説明をば、、、
西アフリカの木製伝統打楽器、形はゴブレット型の片面筒太鼓。

さて準備も整いましたのでこれより太鼓を組んで参りましょう。
前述したようにまだバラバラなので先ずは一つめの鉄輪をゴブレットの脚の方から胴に通します。
この輪っかは胴のくびれの部分で止まる大きさ。
次に柔くなった山羊皮を脚側を下にして立てた胴の天辺に被せ、そこに胴体上部のサイズに合わせた鉄輪の一本目を皮の上から胴に通し、、、、、、

ああ説明めんどくさい!

とにかく鉄の輪っか3本と登山用ザイルをうまいことつこて皮を貼るってコト。

とりあえず皮乗っけてリング被せて、紐通し始めて仮締めを始めちょうど1周したとこで何気に太鼓の打面を軽く指で弾いた、ほんまにまだ皮はビヨンビヨンのブヨブヨで弾いたところでブヨヨヨヨヨヨヨ〜ンぐらいしか鳴らへんのやけど、、、、


ほんまに、

 

その瞬間、それまでただの木の塊とただの毛皮と鉄と紐でしかなかった物体が、自分の手で楽器になった!

ブヨヨヨヨヨヨヨ〜ンやけど、、、

それでも音がなった、

ビックリした。

なんだか自分がそれまでただの物だった物に命を吹き込んだみたいな、なんやったら生命を創り出したみたいな衝撃がドド〜ンっと襲ってきて、なんとも言われへん感動に包まれた。

もうそうしたらその後は必死に何時間も作業、数日かけて乾燥さしてさらに本締めして出来た楽器が可愛く無いはずないでしょ。

兎に角四六時中触っていたい、寝るときも一緒ぐらいの勢いで。

その太鼓、今はもう手元にないけど、太鼓始めて最初の5年ぐらいはほぼその太鼓一本で活動してた。


せやねん、せやから、あん時に横沢さんにお金払てただ修理しただけの楽器やったら多分音楽してへんかった、いや多分それでもしてたやろうけど、きっと「太鼓回さしたら日本一」まではいかんかった、自称やけど、、、、


僕が生きてきた上で「ありがとう」を親以外で伝えなあかん人はそれこそ出会ってきた人の数、そしてこれから出会っていく人の数だけあるんやと思うねんけど、先ずは横沢さんありがとう!

あの時、ただの店と客との関係になってたらきっとあんなに色々と、ほんまに色々と、、、


それといっぺん横沢さんの生徒にしてって頼んだら「お前みたいなやつに教えるんいやや!」ってハッキリと断られたww
「弟子にはせん、その代わり一緒に練習したる」って。

そんなん言う人おらんでほんま。

適当なコト言うて生徒にしといたら金になんのに、、、、

たぶんその金額以上にめんどくさい奴って思われたんやろきっと、って言うかそう言われた記憶がある!ww

 

 

 

あん時、師弟の関係になってたらと、、、、考えただけで笑ける、、、、


っと今日はここまで。