先週ようやく、ここ東南アジアの南の島にも映画「鬼滅の刃」が上陸した。
アニメ大好きな上の娘が多分見れないだろうと半ば諦めていた矢先の上映開始に、おそらく娘よりも漫画・アニメ大好きな僕は心踊らせながら上の娘と連れ立って劇場へこの月曜日に行ってきた。

でもね、全然泣かれへんかった。
ああ、ここが泣くポイントやな!ってのはわかったけどww

去年の日本での上映開始からここまで一時期鬼滅の刃ネタを目にしない日はなかったし、

なんならもうすでに「全集中」や「●◯の呼吸!」的なワードたちは社会的地位を得て、一般会話の中に紛れ込んでいてその上、

映画を観劇した人の殆どが「泣けた」「号泣」「感動」などの言葉を並べていた。

ので、

そもそも天邪鬼体質の僕は大勢が「泣ける」、なんて評価したものを素直に感動できないってのもあるが、明らかに今回は別の要因があったので少しばかりここに書いてみようかと、、、

まず始めに言うとくけど、決して作品がおもろなかったわけではない。
いちアニメ大好き人間(別名わりとオタク)からしたら、まあほんまようでけた作品やし、おもろいんか?おもろないんか?って問われれば素直におもろかったよ。

ただね、一個人として観るのと子供を持つ親として観るのとの違い、穿った言い方するとさらにこれを取り巻く社会状況の在り方に対しての僕なりの考え。

とにかく死にすぎ。

ここからは若干(相当)のネタバレも含むので見たくない人はご遠慮願います。


その物語の進行のなかでは実際には2名の死者しか出さないが、劇中において主人公が悪夢から覚める為に夢のなかで自分の首を切って死ななければならない設定のなか、何度も何度も悪もんと戦う為に自死するシーンが数分間の内にこれでもか!って言うほど出てくる。

話の持っていきかた的には、夢といえども正しい目的の為に自死を繰り返せるなんて、とんでもない精神力だ〜!
ってな感じで賛辞賛美の対象になる。

そんな映画やドラマなんて過去にも現在にもゴマンと溢れてる、もっとグロいホラー映画や、猟奇殺人もの、戦争モノなんか桁違いの人数が死ぬ設定やったりする、けど、僕が今回違和感に感じたのは作品そのものではなくそれを観た人たちの感想?感情?とりわけ子供を持つ親御さんについてやと思う。
と言うのも、「名探偵コナン」では毎週のように誰か殺されるし、「ドラゴンボール」なんか星ごと消されたりでもうてんやわんやの大騒ぎなわけやけど、でもそれは基本的には子供向け、ホラー映画なんやらもそれは一部のマニア向けなわけで、棲み分けができてるし、言うなれば個人の趣味趣向なんやしほっとけよって話。

ただ今回違ったのが子供だけやなくて、大人も一緒になって、それも一部のアニメ好きやオタクやらではない人たちが泣いて泣いて!なんて言うもんやから、僕自身映画を見るまではなんとも思ってへんかったんやけど、映画を観ながら僕の中の違和感がどんどん明確になった。


正しい行いの為に自分をも殺す精神力。
最後の最後に訪れる最重要キャラの美しく哀しい死に方。


何遍も言うよ!こんな設定のものがたりなんてほんまゴマンとあるけど、子を持つ親がこれ観てただただ感動して泣いてるなんて、、、、
それも社会現象になるほどの人数がよ、、、

ごめんね、せっかくの感動に水差すようやけど、

あなた達は我が子に、正しい事の為には自分の首を自ら落とす精神力を賛辞し、大切な人たちを守る為に死ぬことを泣けるように仕向けた感動劇を見せて何も思わないのか?
ましてやなぜ泣ける?

僕もいちアニメ大好き人間としてならまんまと泣いていただろうww

でもね親だよ??
俺ら。


一緒に泣いてる場合ちゃうやろ。

もうだいたい何が言いたいかわかってきたんちゃう?

正直僕には全くなんの実感もない先の戦争時、大切な人を守る為、はたまた国を守る為に死んだ大勢の方々。
そして今も人間の愚かな行いによって奪われて行く命。


それを英雄だの英霊だのの言葉で飾り崇めるそれと何が違う?


ごめんなさい、これに関してはものすごく気分を害する人も(いや絶対)おるやもしれませんが、僕ははっきりとその言葉達が気にいらん。

そうやって戦争という行為の中でなくった兵士も、戦闘には参加してなくとも戦争という愚かな行いの為に亡くなった普通の人たちも皆、須らく戦争という愚業の犠牲者(一部の権力者や一部の軍上層部は除く)である。
っと認識すべきだと僕は思うのである。

ここの認識をどう持つかによってこれからの世界(自分)が大きく変わるのではないかと僕は思っている。

だからね、世の中の親御さん達よ、縁があって人の親になれたんだから、自分も含め、我が子には

「殺さない・殺させない・殺されない」が罷り通る世の中と、気持ちを育てようよ。
こんなことの為に産んで(俺は産んでへんけどww)育ててるわけちゃうやん?
ましてや国の為なんかや絶対ないし。

話が飛びすぎちゃうん??って思うかもしれへんけど、無意識のそういうとこからジワジワと毒されていくんちゃうかな?
ほんで気ぃついたら旗振って子供を戦地に送り出さなあかんようになるんちゃうん?

こんな事書いたら、有識者から正しい歴史の知識もないくせに馬鹿を言うな!とお叱りを受けるやもしれませんが、それでもかまへんよ。

だってね、どんなにかっこよく言っても、

たとえばお国のために万歳って言いながら死んだ人たち、

死にたなんか無かったやろ?生きたかったやろ?
その親御さん達、子に生きてて欲しかったやろ?

だからね一緒に泣いてる場合ちゃうねんて!なんべんもいうけど。


間違わんといてね、「鬼滅の刃」がそう言ったプロパガンダ映画や!って言ってるんちゃうで、手放しで泣いた泣けた感動したって感想が溢れる今の状況に????がいっぱいだっただけね。

原作を読んでへん僕はこの先炭治郎たちがどうなるのか知りたくて、早よアニメの二期が始まらんかな〜って娘と一緒になって心待ちにしてるぐらいやから。

 


まあでもそのおかげで長年思い倦ねていた、言葉にならない考えと思いを言葉にできたので良しとしませう。


ゲームにしたって、漫画にしたって、アニメや馬鹿なテレビ番組(昨今はyoutube)にしたって親の立場になれば見せたくなかったり、やらせたくないものが相当数あるが、親や大人の目を盗んで情操教育上ええ事ないやろ的なものを貪り喰らっていた我がの子供時代を思い返すと、こんな事を偉そうに決して言える人間ではないことは遥か上空の棚の上に置いておくとしまして、

今日はここまで。


PS,
そんな事言いつつ、劇場で映画が始まる時の興奮、そして観終わった後の娘のほんまに嬉しそうな顔がめっちゃ嬉しかった父ちゃんなのでした。

ちなみに下の娘はハナっから「首とか切れるん見たくないから」という理由で不参加ww