動物的行為
ウチのアパートでは毎週土曜日に無料でベーグル・コーヒーのようなアメリカンな朝食のサービスがオフィス付近のラウンジである。日本でこんなサービスがあるアパートを私は知らないが、こっちではそんなにめずらしくない。しかし今日は事前の告知もなく、この朝食サービスがなかった。最近アパートの管理会社が変わってから、サービスの質が低下したらしい。スタッフは同じなのに。給料が下がったのか?朝食を取りに行った夫によると、同じく朝食をもらい損ねたおばさんたちが、「やっぱりサービス落ちたわね」「引越ししようかしら?」などと言いながら、オフィスのドアをどんどん叩いていたそうだ。なんか、えさをねだる動物園のゴリラを想像した。おばさんごめん。でも食べ物に関わる行為はとても動物的だと思う。食べ物があると期待してなかったときの空虚感(空腹感?)は、他のものを期待して得られなかったときのがっかり感とはちょっと質が違うような。スーパーで食べ物を買ってくる夫を家で待っているときの気分は、狩りに行った夫を洞穴で待つ原始人妻のような。ちょっと違うか。ま、ともかく食べ物のうらみは恐ろしいとはよく言ったものですね。その身を切るような裏切られた感。言い過ぎか(笑)。