『トニー滝谷』
今日はヒューストンのアングラ系映画館で、『トニー滝谷 』という日本映画を観た。村上春樹の短編集『レキシントンの幽霊』の中のひとつで、出演・イッセー尾形、宮沢りえ、音楽・坂本龍一、監督・市川準。テーマは孤独と喪失、それからアイデンティティの投影についてかな?とてもいい映画だった。昨年公開されていたらしいが、全然知らなかった。
映画には「何かに自己を投影する人々」が描かれていた。たぶん自分の輪郭を確認するために。その何かは「ジャズ」や「絵を描くこと」や「服を買うこと」。自分が高校生の頃、人と自分の違いを見つけたくてあまり有名ではない音楽を聴いていたことを思い出した。
なぜトニー滝谷は機械しか描けないのか?孤独や喪失のため-と言葉にすると簡単だけど、これからもふと思い出して考え続けていきそうな。そんなふうに後に残る映画だった。
それにしても、アメリカは映画が安くて素晴らしい。今回の映画は6ドルで、しかも駐車場代は映画を観た人は無料になる。ミシガンにいたときも映画が安くてうれしいと思っていたが、ヒューストンではハリウッド系以外も観れる。やっぱり都会はいいなぁ。
- 村上 春樹
- レキシントンの幽霊
- ジェネオン エンタテインメント
- トニー滝谷 プレミアム・エディション