今回は
ヘンなくだもの 内田春菊
- ヘンなくだもの (角川文庫)/内田 春菊
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表紙が歴史を物語る(笑)
このころの内田春菊の描く女の子のほうがかわいいというか・・・
エロいというか。好きだったなー。
『ヘンなくだもの』は、『あなたの世間体』よりエッセイというか
内田春菊が思っていることを
『ねーそう思わない?』という感じの軽い感じで話しかけられている感じかな。
個人的には『あなたの世間体』のような
自分にも思い当たる節があるTHE女を描いていて
いけないものをみてしまった感がする感じが好き
(↑M体質)なので
ちょっと物足りないのだけれど。
2つ好きな話があって
一つは・・・
(注意:ネタばれですよ)
とある職場で女性社員が『ねぇねぇAさんってさー』とAさんが誘ってきたことを同僚に噂話している。
そこに何も知らない不細工で仕事しかとりえのない女の子が
『Aさんのこないだの仕事が大好き。』というと・・・
うれしそうに、『でも、あの人ってタダのおじさんよ。』と自分をくどいてきた
下心のある男の部分を言う。
Bさんに仕事のアドバイスをしてもらって、
別の美人上司(?)に『いいアドバイスをもらいました』というと
『でも、あの人女グセわるいのよ。あたしにもそうだったけれど』と・・・。
そういう言葉を聞いて彼女は・・・
『Aさんの仕事が好きで、Bさんのセンスが好き。・・・あたしブスでよかった』と
笑顔で呟いて終わる。
ぬぉおおおお
Σ(・ω・ノ)ノ!
あるあるあるある。女って、こういうとこ、あるあるー。
ブスで・・・って(私も美人じゃないけど)
こういうのあるある。
結局ね、自分への態度で、仕事のよしあしまで決めつけてしゃべっちゃう(苦笑)
もう一つは・・・
相談室に自分が神経質で、どうしても他人の癖とか行動で許せないことがあるということを話す。
その内容は、理不尽で、相談員が思わず
『相手の事を考えていない。人にそんなことをしておいて神経質なんだですませるなんて。
それは神経質ではなくて鈍感だ』と言う。
相談員が席を外した瞬間にコーヒーに毒をもる。
相談員がコーヒーを飲むのを見ながら
『自分の神経質を守るためなら、他人がどんなに傷ついてもいいと思っているわけです。』
と笑顔で笑っている・・・。
ぬぉおおおお、こええええ
(((( ;°Д°))))
でもこれも、毒をもるのはやりすぎだけれど
結構似たような場面というのに出会うし、かもすれば自分も・・・と思ってしまうところ。
最近特に私が出会うのは
自分が女子であるということを守るために必死とかね。
どうも私は、女子というのは『かわいいから使う』というポジティブな意味よりも
ネガティブな『人の話を聞かない』『成熟していない』『わがまま』という意味あいも感じるので
美容&ファッションを頑張るという内容以外で、自分の事を『女子』というのに抵抗を感じるのだけれど。
だって、私たちは女子なんだから・・・といって
同性の私から見ても理不尽なことを言っている人に出くわすことがたまにあるけど。
そういうタイプは・・・大体において
反論したら逆恨みされそうだな・・・と思わせる何かをもってる(滝汗)
アイデンティティにかかわる部分だからなんだろうなーと思って流すようにしているけれど。
流している=同意とおもって、仲間とはおもってほしくないなーなんてブラック思いにかられることもある(汗)
神経質な私・女子な私が『私のあるべき姿』だと思っていて
それは絶対に崩されたくないんだろうけれど。
そんな自分に執着するって、きっと第三者からみたら
このマンガのように恐怖なのかもしれないなーなんて。
自分は信念と執着の差を、ちゃーんと見分けれてるかなーんて
考えてみたりする。
あとは・・・・
うん、あんまり触手の進まない話がおおかったけれど(笑)
久々に読んで面白かったなーと。
※友人にあげる約束中。
友人は・・・エロい話(絵もある)もあるからドンびかないか、ちょっと不安(笑)