強がって呟いたところで気分は紛れず、
新しいときめきも過去は越えられず。
言葉の端から、あるわけもないカケラを探し出しては愛に違いないと盲信することしかできない。
これではいけない。
これ以上あとに戻れないほどにのめり込んでしまうのが恐ろしくて、言いたいことの半分くらいの文字しか返せない。
心の底からの気持ちに「呪い」だと自分に言い聞かせ、ラベルを貼って、覆い隠して安心したいだけ。
それでも、時々思い出しては心が温かくなってラベルの裏が溢れてしまうのでした。
いかんいかんと慌てて剥がれないようにチクチク痛みと共に縫いつけてる。
他の人と楽しいときほど隣にいない笑顔が恋しいのはきっと10月のせい。