前回の猫さん達 の前後の物語です。


とある駐車場の奥に、シャム系の大きな猫さんを発見。

「あ、猫。」

「ほんとだ。猫。」

立ち止まって猫を眺める二人。


すると猫さん、トットットッ・・・とこちらへ歩いてきます。

きゃっほーと思って、しゃがんで猫を待ち構える二人。

なんとなく、猫さんは相方ではなく私のほうへ歩いてくるような気がして、内心「ふふふ」とほくそ笑んでいたのですが、3mほど手前まできて、猫さんは、


「あ、知らないヤツラだった。」


と言わんばかりに突然方向転換(苦笑)。

距離を取りつつ、腰を落ち着けました。



シャム男
どっしりとした大きなシャム男です。なぜかピント合ってないし・・・(汗)。


するとどこからともなく、茶白の子がやってきました。おそらくどこか近くに隠れていて、このシャム男の波動が伝わって「誰かきた?」と感じたのだと思います。でも、やっぱり「なんだ、知らない奴じゃん。」という雰囲気で、私達と一定の距離を保ちつつ寛ぎ始めました。



茶白
ペロペロする茶白(とシャム男のお尻)。


きゃっほー。にゃんこにゃんこ!と眺めながら写真を撮っていると、私は背後にも猫センサーがピピッと働く感じがしました。

振り返ってみると、駐車場前のお宅の玄関先に、にゃんこが2匹隠れていました。1匹は仔猫のようです。

で、次の瞬間が、



背後その2

この写真だったわけです(笑)。



仔猫と茶白
茶白と仲良しみたいで、こんな感じ♪


すると、仔猫が隠れていたお宅の2階から、おばあさんが声をかけてくれました。


「そのこはねー、親子じゃないのよ。もう1匹どこかにいるでしょ~。」


どうやら、仔猫と一緒に隠れていた子が母猫のようです。


おばあさんは洗濯物を取り込み終えると、外に出てきてくれ少しお話できました。


「この子たちはみんな野良猫よ。」

「え?みんな野良なんですか?」

「まぁ、野良っていうか、なんていうかね。
この子はね(シャム男)、もともと飼い猫で迷い猫じゃないかしら。最初から人慣れしててね。病院に連れて行っても、どこも悪いところなかったの。」

「この子(仔猫)はね、風邪ひいてて、目もちょっと悪くてね、なかなか治らないのよ。母猫がね、猫エイズって言われちゃったの。だからかしらね、この子以外はすぐに死んじゃってね。」

そう言いながら、仔猫をひょいと抱えて、目薬を差してあげます。



シャム男スリスリ

おばあさんにスリスリするシャム男、おばあちゃんラブな様子。


「野良」といいながら、おばあさんは迷ってやってきた猫達をきちんと病院に連れていってお世話をしている様子でした。

でも、仔猫の母猫は病院に連れて行ったのがよほど苦い記憶として残っているのか、「ぜんぜん慣れてくれないの」とのこと。

お顔が写っている写真を載せられないのが残念ですが、このおばあさんは白髪がとても綺麗で、ほんと優しそうな上品な方でした。



仔猫アップ
うにゃー。

目薬を差してもらった直後の仔猫。

優しいおばあさんのためにも、早く良くなって欲しいです。今頃は若猫へと成長しているでしょうか。



そして、おばあさんがお家へ帰っていくと、またそれぞれの時間を持つにゃんこ達なのです。


3にゃん