今、山川健一さんは『聖なる植物 大麻』と『植物性アッパー コカイン』
という2冊の本の翻訳を、ドラクエ5を全クリしながらも(笑)やっているそうなのですが『植物性アッパー コカイン』解説より一部抜粋として、こんなことが
書かれていた。

だがもともとは、南米のインディオ達が神と対話するためにコカの葉を噛む
ことを愛したのだ。コカの葉を噛んだ後の陶酔感と幸福感は、彼らに神の
存在を想像させたにちがいない。それがスタート地点だった。
そう考えると、なんとなくほっとするところがある。

そうだったんだ。
たしかに、いい話(というのはおかしいかな?)だなぁと思った。

ただ健さんも書いていましたが「やっちゃだめだよ」ってこと。
私達が神と対話する方法はドラッグじゃないよね。
私はあらゆるドラッグやったことないし詳しくもないですが
(詳しかったら怖い(笑))、学生時代の知人で数人そういうものを
(なんのドラッグだかわかりませんが、とにかく何かしら幻覚作用のあるもの)
やっていた人がいました。
彼等は私にたいしては「やっちゃだめ」って言ってくれましたけど、
やっている本人達はまるで悪気はなかったな。

私がそういうものをやらなかった最大の理由は、別に理性だとか良い子だったからとかそういうことではたぶんなくて、とても怖かったから。
ときに恐怖心っていうのは、何か行動を起こす際にとても正当な理由付けに
なると思うな。(車の運転だって「人を傷つける可能性のある怖いものだ」って
思うと、ちゃんと安全運転できるでしょ。)

で、その内の一人はけっこう常習者だった。
彼は、ふだんとても明るくて優しいし、人によく気を使うような人。
料理の腕もなかなかで、スキーが大好きだって言ってた。
だけど、そういうものを「やった」彼は豹変してしまった。
特に、女の子に対してとても乱暴な態度になり、本当に怖かったことを
覚えている。
もしかしたら、なにか女性に対して深い恨みがあるんじゃないか、と
思ったほど。
いずれにせよ、そういう彼は決して楽しそうなんかじゃなく、
ましてや神と対話なんてそんな幸せそうな様子は微塵もなかった。
今、彼のその後はまったく知らない。風の噂も届かない。
私には明るい笑顔の彼よりも、とても怖かった彼のほうが
記憶に強く残ってしまっている。
そのことも、とても悲しい。

人は見かけほど強くない。
そんなことを考えさせられた時期でもありました。
http://blog.melma.com/00118522/20040929052356 >http://http://blog.melma.com/00118522/20040929052356