神奈川・御霊社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2023年6月23日 神奈川県横浜市栄区田谷町の御霊社に参拝しました。

 

由緒

創立年代は詳かでないが、遠く源義家の家臣として勇猛の聞えの高かった鎌倉権五郎景政公の霊力を慕い、鎌倉幕府の鬼門の方角に当る当田谷郷に其の頃社殿を建立し、以て使臣を遣わし参拝奉賽せしめたものである。天保5年に社殿再建の棟札が現存して居り、隣接定泉寺と共に古くより現在の地に鎮座し、田谷町民の崇敬社となっいていた。

 

鳥居

 

拝殿

 

覆屋

 

本殿

 

右面の胴羽目:高砂
九州阿蘇神社の神主友成は播磨国(兵庫県)の名所高砂の浦に立ち寄ります。そこに老夫婦が現れ、松の木陰を掃き清めました。友成は老夫婦に、高砂の松と住吉の松とは場所が離れているのになぜ相生の松と呼ばれるのかと尋ねました。老人はたとえ山川万里を隔ていても夫婦の愛は通い合うもので、樹齢千年を保つ常緑の松なら尚更であると答えます。そして、住吉と高砂の明神が夫婦であることを語り、自分たちが相生の松の精だと告げると、住吉で待つと言い残し、小船に乗り沖へと姿を消して行きました。友成が摂津国の住吉へ行くと、住吉明神が月下に降臨し、世の平安を言祝ぐ舞を神々しく舞うのでした。

 

左面の胴羽目:浦島太郎

 

背面の胴羽目は無し

 

右面の脇障子:鳥と亀

 

左面の脇障子は無し

 

コメント:以前、神奈川の松尾神社に胴羽目彫刻があることを知り、ネットで胴羽目情報の無かった神社にも胴羽目があるかもしれないと近隣を調べ回って、見つけた神社。良い彫刻です。

 

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