栃木県・宇都宮神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2023年3月3日 栃木県佐野市作原町の宇都宮神社に参拝しました。

 

由緒

建武(南朝)二年1335宇都宮の二荒山神社より勧請して創建、獅子臼大明神と称した。その後、宇都宮神社と称した。安永二年1773に宇都宮慈眼大明神と称した。

鳥居

 

拝殿

 

拝殿の屋根に金色のシャチホコ

 

覆屋

 

本殿

 

右面の胴羽目:西王母
中国の西方にあるという崑崙山に住む仙女。仙女の世界の女王的存在である。不老不死の薬をもつ神仙といわれ、三千年に一度実る桃(蟠桃)の木を持っており、その実を食べると長寿を得るとされています。

 

左面の胴羽目:二十四孝 楊香
ある日のこと、楊香は父と一緒に山へ薪を取りにいきました。すると、虎が出てきて父を食べようとしました。それを見た楊香は自分の身の危険もかえりみず、急いで虎の首に両手で飛びかかりました。虎は楊香の捨て身にの行動に驚いて逃去り、父は虎に食われることなく、助かったという。

 

背面の胴羽目は無し

 

右面の脇障子:鯉の滝登り

黄河上流・「龍門」という急流を登りきった鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になるという「登竜門」の伝説があります。それによると、「鯉」⇒「鯱」⇒「飛龍」⇒「龍」へと変身するといわれています。立身出世の願いが込められています。

 

左面の脇障子:鯉の滝登り

 

手挟:牡丹

 

妻飾り:獅噛

 

正面扉の両脇:昇龍・降龍

 

コメント:落ち着いた感じの色あいの彫刻。拝殿の屋根にシャチホコがあったのが変わっています。

 

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