群馬県・栗生神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年11月9日 群馬県黒保根町上田沢の栗生神社に参拝しました。

 

由緒

栗生神社は、南朝の忠臣として最後まで後醍醐天皇に仕えた新田義貞の家臣・栗生左衛門頼方公を祀る神社。棟札によると、現在の社殿は寛政2年(1790)の建築されたもので、大工棟梁を始め7人の関与した大工、彫刻を刻み上げた地元在住の関口文治郎とその2人の息子及び5人の弟子たちの氏名も記されている。

鳥居

 

拝殿

 

覆屋

 

本殿  群馬県指定重要文化財 彫刻師:関口文治郎

 

右面の胴羽目:唐子遊び--雪玉転がし

 

背面の胴羽目:唐子遊び--行列

 

左面の胴羽目:唐子遊び--双六

 

右面の脇障子:李白観瀑
李白は唐代を代表する詩人で、流浪の旅の途中で訪れた盧山の瀧を目の当たりに、自然のあるがままの様子に心打たれてただ立ち尽くしたという。

 

左面の脇障子:巨霊人
巨霊人は中国神話に登場する黄河の神。元々太華山と少華山は「華山」という一つの山であり、黄河は華山これを迂回するように曲がって流れていたが、この巨霊人が山を二つに分け、黄河がまっすぐ流れるようにしたという。

 

大杉

県指定天然記念物。樹齢約1200年の大神木は、目通り7mにも及ぶ巨木で市内最大。栗生神社は慶雲4年(707)の草創と口伝され、大同2年(807)にこの大杉が植えられたのだという。

 

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