長野県・諏訪神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年10月30日 長野県南佐久郡佐久穂町穂積崎田の諏訪神社に参拝しました。

 

由緒書きはありませんでした。

八千穂駅の東側700m程の場所に二つの諏訪神社(上社と下社)が100m程の距離を置いて建っていて、上社に彫刻があります。2022/11/3時点でgoogle mapに諏訪神社(上社)は掲載されていません。

 

鳥居

 

拝殿

 

覆屋

 

本殿

 

右面の胴羽目:武内宿禰、宝珠を得る
神功皇后の三韓征伐に随行した折に、筑紫の海中より現れた海神である安曇磯良から、龍宮よりもたらされたという「干珠」と「満珠」の宝珠を授かります。その宝珠は潮の干満を自在に操る霊力があり潮を自在に操って、神功皇后の勝利に貢献したと云います。

 

背面の胴羽目:龍

 

左面の胴羽目:雨乞小町
天下旱魃の時、小野小町が勅命を受けて平安京の神泉苑で雨乞いの和歌「千早ふる神もみまさば立ちさばき天のとがはの樋口あけたまへ」(ちはやぶる神も、日照りを御覧になられたなら、大急ぎで天の川の水門を開けて下さい)を詠んだところ、この歌の徳でたちどころに大雨が降ったという。

 

右面の脇障子:鷹

 

左面の脇障子:鷹

 

妻飾り

 

右面の海老虹梁:降龍  手挟:鶴

 

左面の海老虹梁:昇龍  手挟:鶴

 

コメント:雨乞小町はこの諏訪神社を含めて3カ所(新宿八幡宮、北向神社)にしかない珍しい彫刻。他の胴羽目も素晴らしい彫刻でした。

 

***  神社と彫刻のリスト  ***