埼玉県・八雲神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年2月27日 埼玉県さいたま市岩槻区本町の八雲神社に参拝しました。

 

由緒

当神社の創建と由緒は、当地の旧勝田氏祖先の勝田佐渡守が永禄三年(一五六〇年)正月に市を開設した折に市の守護神として鎮座し市を開いたのが最初には必ず市場の祭文を読みいる習わしだったと伝えられています。江戸時代は牛頭天王社と称され明治時代になると八雲神社と改称されました。天王様の名称で人々に親しまれております。祭神は素戔嗚尊で商の神火防の神として霊験あらたかです。

 

鳥居

 

拝殿

 

拝殿と覆屋が一体化しています。通常、胴羽目を見れませんが、人形のまち岩槻 まちかど雛めぐりの期間(2022年は2月19日~3月6日)に特別公開されます。

 

本殿

 

胴羽目3面(右面・背面・左面)で「須佐之男命の八岐大蛇退治」を彫刻している。

須佐之男命の八岐大蛇退治
八岐大蛇は毎年やって来て娘をひとり食べていた。今年もその時期になり櫛名田比売が生贄になるという。須佐之男命は八岐大蛇を退治するため、櫛名田比売の両親(足名椎、手名椎)に強い酒を8つ用意させ、八岐大蛇がくるのを待った。やがて八岐大蛇が現れ、門の前に置かれた酒を飲み始めた。そして、酔いが回り八岐大蛇が眠ったところで、須佐之男命は八岐大蛇を切りつけ退治した。大蛇の尾からは一振りの剣が現れ、須佐之男命はそれを「天叢雲の剣」と名付け、姉である天照大神へと献上した。

右面の胴羽目:八岐大蛇

 

背面の胴羽目:須佐之男命

 

左面の胴羽目:櫛名田比売

 

右面の脇障子:鳥

 

正面

 

懸魚:応龍(羽根のある龍)

 

神社の隣にある自治会館で、以前に八雲神社にあった玄武・青龍・白虎・朱雀の四神を展示していました。
玄武、白虎

青龍、朱雀

 

コメント:素晴らしい彫刻でした。人形のまち岩槻 まちかど雛めぐりの期間しか見れませんが、行っておいて良かったと思いました。

 

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