2022年3月25日 群馬県高崎市三ツ寺町の諏訪神社に参拝しました。
由緒など不明。
鳥居
拝殿
本殿と玉垣
本殿
二龍の花頭窓
花頭窓(かとうまど)は、窓の形状による名称のひとつで、上部が尖頭アーチ状の窓のことです。華頭、火頭、花灯とも書かれる。
右面の胴羽目:応神天皇誕生
神功皇后は仲哀天皇の妃。仲哀天皇が熊襲征伐で敗北し戦死。その後、熊襲征伐を取り止め、朝鮮半島に出兵(三韓征伐)し服属させたという。その時、神功皇后は身籠っており、お腹に石をあててさらしを巻き、冷やすことによって出産を遅らせたとされる。その帰路、筑紫の宇美で応神天皇を出産したと伝えられている。
天岩戸
天照大御神は須佐之男命の悪行を怒り、天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れました。太陽の神が隠れたため世界は真っ暗になり、作物が育たなくなり、病気になったりと災いが発生した。困った八百万の神々は天安河原に集まり、策を考えます。最初に、鶏の鳴き声には太陽の神様を呼ぶ力が有ると言う事で鶏を集めて鳴かせたが扉は開かず失敗。次に、天宇受売命が伏せた空桶の上に立ち、激しく桶の踏み鳴らし、次第にボルテージを上げ、やがて胸をはだけ熱狂的な踊りを披露します。それを見た神々は大きな笑いを上げ、騒ぎ立てます。すると、その騒ぎが気になった天照大御神は天岩戸を少し開け、外の様子を覗きました。その瞬間、入り口の傍らに控えていた天手力男神が天岩戸をこじ開け、天照大御神を外に導いたことで世界に太陽の光が戻ったとされます。
背面の胴羽目(左):天岩戸をこじ開けた天手力男神、猿田彦
背面の胴羽目(右):踊る天宇受売命、開いた岩戸の中の天照大御神
本殿の左面
左面の胴羽目:須佐之男命の八岐大蛇退治
八岐大蛇は毎年やって来て娘をひとり食べていた。今年もその時期になり櫛名田比売が生贄になるという。須佐之男命は八岐大蛇を退治するため、櫛名田比売の両親(足名椎、手名椎)に強い酒を8つ用意させ、八岐大蛇がくるのを待った。やがて八岐大蛇が現れ、門の前に置かれた酒を飲み始めた。そして、酔いが回り八岐大蛇が眠ったところで、須佐之男命は八岐大蛇を切りつけ退治した。大蛇の尾からは一振りの剣が現れ、須佐之男命はそれを「天叢雲の剣」と名付け、姉である天照大神へと献上した。
二龍の花頭窓
右面の脇障子(背面側):獅子の子落とし
父がおそろしく深い谷に子を蹴り落とす。子獅子は一度は登ってくるが、また突き落とされると、折からの嵐に爪が立てられず、木陰でしばし休んでしまう。子がなかなか登ってこないのは怖気づいたのだろうか、育てた甲斐がなかったのかと危ぶむ父。深い谷間を覗くと、水面にその影が映り…、親と子がそれぞれの存在に気付く。父の姿を見るや子は勇み立ち、高い岩をものともせず一気に駆け上がっていく。
左面の脇障子(背面側):唐獅子牡丹
文殊菩薩の霊地である中国の清涼山。そこには石の橋「石橋(しゃっきょう)」があり、文殊菩薩の使いである獅子はそこで咲き乱れている牡丹の花に舞い遊ぶという。獅子には弱点があります。いわゆる"獅子身中の虫"といわれるもので、身体に寄生する虫によって死ぬことがあるのです。しかし、その害虫は牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまいます。そこで獅子は夜に、牡丹の花の下で休みます。
コメント:胴羽目はどれも良く見かける題材ですが、それでも見に行く価値があると思える素晴らしい彫刻でした。