中学の家庭科の授業で
絵本を作る
っていうのがあって
私はその頃から
道化師が好きで
こんな絵本を描いた。
お母さんを亡くして
毎晩夜になると
空に向かって
「お母さんに会いたい」
と泣いていた女の子
ある晩に
空からの道化師が降りてきて
「お母さんに合わせてあげるよ」
って、その子の手を取って
飛んだ
光の穏やかな場所
そこにはベビーベッドに
すやすや眠る赤ちゃん
道化師は言った
「お母さんだよ」
「また産まれる日を待っているんだ」
うろ覚えだけど
絵を描いて、画用紙を針で合わせて
こんな絵本を作って
授業で発表した。
暗いと思われたらそうかもだけど
優しくて、人の様に顔色を変えず、
妖艶な雰囲気を纏った
道化師は、憧れだったのかな。
人は時に道化師だね。
その絵本は実家の何処かに
あるかもな。
こんな大人になっても
まだそんな事を思いながら
輪廻をイメージして
優しい気持ちで描いている絵です。
道化師が、魂に触れて…
「次はどう生きる？」って
転生したらいいな。
画力が足りなくて
題名が偉大すぎて
言わないつもりだったけれど
そんな気持ちで描いています。