今回の地震発生時の報道ビデオを見ていて
一番問題を感じたのがＮＨＫの報道だった。
地震発生して
「緊急地震速報」が出て
震源が「宮城県沖」と出て
生放送中の国会内も大きく揺れだして
「震度７ 宮城県北部、震度６強、６弱 岩手県…」と報道して
暫く後に「大津波警報」が出た。
地震発生から「大津波警報」が出たのは、
約３分後で海底地震計が少ないか、なたは無い状態に等しい
宮城県沖にしては非常に早い警報だった。
レンホウ大臣が三陸沖周辺に設置する海底地震計の予算を
減らしたと言われている。
問題が有ったのはこの後で、
震源から３００ｋｍ以上も離れた所でも震度５弱以上で揺れる
巨大地震なのに活断層型の地震と同じ扱いの狭い範囲を対象とした
報道のやり方をしていた。
折角「大津波警報」と「津波警報」と「津波注意報」を分けているのに
「何県何市 ？ｍ」と細かく津波の予想高さを言っている。
細かな事をダラダラ言ってしまっている為に
初めからテレビやラジオを聞いていない人は、
「震源が何処なのか？」、
「地震の規模はどれくらいなのか？」
なかなか判らない状態が続いた。
今回、ＮＨＫのテレビで地震の規模であるマグニチュードが判ったのは、
地震発生から約９分後（Ｍ７．９）に画面に映っただけで、
アナウンサーが初めて言葉で地震の規模を言ったのは、
時短再生で１時間ほど再生しても聞き取れなかった。
地震発生から
約１５分以上経っているのに
言葉で地震の規模をマグニチュードで言う事は無かった。
地震の規模をマグニチュードで言わないのは非常にまずい報道で、
今後の巨大地震発生時の報道内容を考え直す反省材料にして欲しい。
直ぐに必要な情報を伝えないといけないのだから
震源位置とマグニチュードと最大震度と
大津波警報、津波警報の有無の都道府県だけを連呼すればいい。
巨大地震の時は、
揺れの強さで津波の大きさが判るのだから
細かく津波の高さを言うのではなくて、
「大津波警報は、３ｍ以上の津波が来る場所です」、
「津波警報は、１ｍ～３ｍ未満の津波が来る所です」、
「津波注意報は、１ｍ未満の津波が来る所です」
と大まかに言えばいい。
大津波警報を出した時は、「３ｍ未満」の情報は言わなくてもいい。
小さい津波と勘違いしてしまう。誤解を招く元に成る。
それと、震源と揺れから海溝型の巨大地震と判っていて
震度を表示する時、既に最大震度「７」が出ているのに
「震度３以上の地域は…」と画面に出すのは止めて欲しいと思う。
「震度５強以上の地域は…」か「震度６弱以上の地域は…」
の様にするか、
都道府県毎に最大震度だけを表示する様にして欲しいと思う。
そうでないと、なかなか必要な情報が画面に表示されない。
巨大地震の場合、
「明治三陸津波地震」の時の様な「スロースリップ」の様な
特殊な地震で大津波警報が出た場合でも「震度情報」より
マグニチュードと震源位置と大津波、津波警報の有無の都道府県だけを
連呼する様にしないといけない。
津波警報の場合、都道府県名だけを言うようにして
細かな市町村の名前を言う必要はないと思う。
そんな事を言う暇があるのなら
地震の規模であるマグニチュードと震源位置を何度も言うべきだ。
地震の規模であるマグニチュードが判らないから
どれくらい高い位置に避難しないといけないか迷う元に成る。
事実、今回の地震で１０ｍ以下の体育館の様な所に避難した人は
殆ど死亡している。
揺れだけで判る「巨大地震」なのに
市町村毎に津波の予想高さをメートル単位で細かく出す必要が
何処にあるのだろうか？
津波警報が出ている全部の市町村を表示する前に
津波が来てしまう筈だ。
本当にそれで良いのか？ＮＨＫの人達。
ＮＨＫは今回の地震を教訓として、
テレビとラジオでの言葉で放送する情報内容に対して
何が一番重要か避難する立場の側に立って
連呼する言葉の情報内容を限定すべきだと思う。
※マグニチュードが「７．９→８．４」に修正されたのが、
地震発生から約１時間１１分後だった。遅すぎる修正。
今の気象庁に居るのは、素人のサラリーマンしか居ないのだろうか？
大きいマグニチュードを発表して、小さい規模に修正するのならまだ許せるけど
その逆は今回の様な津波の過小評価で避難場所を間違えてしまう。
その後、再度マグニチュード「８．４→８．８」が修正されたのは、
地震発生から約２時間５０分後だった。
更に、その後「マグニチュード８．８→９．０」に修正された。
気象庁の人は、シミュレーションもしているし過去の地震の規模や
揺れ方も記憶しているのだから今回の地震の時は直ぐに「マグニチュード８．４」
を直ぐに出すべきだった。