タイトルのようなことをいう人はたくさんいる。

 

しかしながら、この場合の「分かったか!?」とは質問文ではない。

 

もし正直に「いいえ、わかりません。」などと答えてみよう。

きっと「ふざけるな!」と返ってくるだろう。

彼らには、「はい」という答えしか受け入れられないのである。

それでいて、後になって「あのとき分かったと言ったのはお前だ!」とか

「なぜ分からないと言わなかった!?」などとのたまうのであるから迷惑な話だ。

 

自らが望む答えを高圧的に言わせる人は意外と多い。

親、教師、先輩、上司。

子供や後輩、部下相手に指導、教育する立場の人間たち。

 

街中で母親が頭ごなしに子供を叱りつけている光景を目にする。

母親にとっては、子供が何を考えているかはどうでもよく、自分の思う通りに行動しないことに対してイライラして、

ついには我慢できなくなり、先のYESしか受け付けない「分かったか?」を問うのである。

子供たちもバカではない。

目の前の母親が怒っていること、今求められている回答を瞬時に理解し、

自分の気持ちを押し殺して「わかった。」とウソをつくのである。

 

この経験を積むと、「わかったか?」という問いに対して条件反射で「はい、わかりました。」と答える人間が育つ。

「いいえ」と答えることは、相手を怒らせることであると学ぶのだ。

自分がどう思っているかではなく、相手がどう思うかを優先させた答え。

ゆがんだ形で相手を思いやった結果とも言えるだろうか。

洗脳術と呼んでもいいかもしれない。

 

日本人は「いいえ」と言えない国民性を持っている。

しかし、今日から自分は、ウソの「はい」より本当の「いいえ」が言える人間になろうと思う。