2016年から渋谷へ毎週通い続けた。
改めてどこかでシェアしたいと思っているが、自分自身の行動に疑問と不安を感じて、まずは自分自身のために、更には周囲のために、行動療法のグループワークに参加したから。
 
最初は、楽しかった。
ここまで49年生きてきて、中学生までの14年間、そして社会人・大学生だった5年間を東京で過ごしたけれど、「渋谷」という街は、なんか自分に会わない気がして、あまり足が向かなかった。
その渋谷に毎週出る。探検の日々だった。
センター街の横道に入ったり、原宿から歩いてみたり。
PARCOなんてそれまで一度も入ったことはなかった。
スクランブル交差点を、目の前から見おろすスタバからの風景も好きだった。
何をしに行っていたんだろうと思うくらい、探検した。
若者の街、という実感はあったから、毎回、年頃になった娘たちへ何か雰囲気が届くお土産がないかを探すことが楽しかった。
 
 
ところが、夏。あの大きな出来事で、気持ちが一変した。
過労を原因に入院したりもして、2ヶ月、訪れなかった。
 
そのあと、なんとか頑張ろうと思って、渋谷でのグループワークを再開した。
けれど、景色が変わったことに気づいた。
何か、人が多いことは分かるけれど、どんなお店があるのか分からなくなった。
表通りを避け、最終目的地の代官山へ向かうことばかりになった。
裏通りの雑然さ、落書きばかりが目に入った。
楽しさは、消えた。
 
ある日、下ばかり向いて歩いていることに気がついた。
気分が落ち込む。それは仕方がない。だからといって、目線が下がっていると気分は更に落ち込む。そんなループに落ちている自分に気づいた。
青い空が目に入ってきた。
子どもの頃感じていた、「東京の空なんて濁ってて…」という思い込みが吹き飛んだ。
気分はまだ落ち込んでいたけれど、街に色と華やかさが戻ってきた。
 
顔を少しだけ上げてみる。こんなに気分が違うんだ。
そこから、ネガティブを否定しない。けれどもケガティブだけに浸らないことを学んだ気がする。
東京オリンピックは2020年。渋谷駅の完全改修終了は2027年だそうだ。
ボクはともかく、あの子たちはもっとも輝く年頃に、この渋谷の街を、東京をみるだろう。
今は彼女たちと歩くことはできないし、そのときに一緒に歩いているかも分からないけれど、目線を少し上げて過ごすことで、そんな夢のようなことも考えるようになった。
 
渋谷・代官山に出て学ぶグループワークもあと8回になった。
4月の半ばにはメニュー終了。実は昨日のワークでも卒業していった仲間がいた。
東京に毎週通い、グループワークの費用を出すのはかなり経済的にはキツい。東京や横浜から通う方ですらキツいと仰る。けれど、その分だけの学びを吸収したい。
この渋谷の景色から目線も、最先端の商業施設も、工事中の駅も、みんな学びなんだと思う。