なに、大したことではない。
ただゲームセンターの横に、幼い子どもが遊ぶスペースが設けられていたっていうだけだ。
頻繁に買い物に来ているのに、今まで全く気付かなかった。
私の視野が、いかに狭いかがよく分かる。
おもちゃが少ないからか、遊んでいる子どもも少ない。
それでも我が子は、嬉しそうに駆け寄って行く。
これなら家の方が、何倍もおもちゃもあって面白いだろう。
私はそう思うが、子どもは違うらしい。
壊れかけのおもちゃで、夢中になって遊ぶ。
この間の祝日のことだ。
子どもとそのスペースで遊んでいると、隣に長い行列ができていることに気が付いた。
なんだろう…
不思議に思い、先頭に目をやると、
今や社会現象となっている「妖怪ウォッチ」のゲームだった。
すごい人気だ。
子供たちがまだかまだかと待っている。
私は「妖怪ウォッチ」をよく知らない。
しかし、息子が【ようかい体操第1】が大好きなので、全部歌える。
ジバニャンとウィスパー、更にコマさんの絵まで描けるのだ(笑)
もう少し大きくなったら、我が子もこの列に並ぶのだろうか。
未来へと思いを馳せながら、帰路に着いた。
そして、今日の午前中のことだ。
またショッピングモールに子どもと遊びに行くと、また列ができていた。
休日に比べれば、ずっと少ない。
本当に人気なんだな、そう思い、横目で見ると違和感を覚えた。
子供がいない。
普通に考えて、平日なのだから当たり前だ。
しかし、私は本当に驚いた。
見た目年齢20代~50代までの方々が、ゲーム機の前に連なっているのだ。
しかもよく見ると、ゲームを終えた人が最後尾に着き、また並んでいるではないか!
延々と4人の方々が、ゲームをやっては並び、やっては並び…それを繰り返していた。
大人までそんなに虜にしてしまうとは、「妖怪ウォッチ」はそんなに面白いのか。
興味が出てきた私は、少し覗かせてもらおうと近付いた。
なんと、
列が倍に増えていた…。
私は覗くのを止め、静かにその場を後にした。