平野豆腐店さんは、姉小路麩屋町にあるお豆腐屋さんです。今の御主人で3代目。100年ほどの歴史を持っておられます。かつて二条にあった平野豆腐店の流れを汲むお店で、二条のお店は北大路魯山人が贔屓にしていたという名店だそうです。
そういった歴史のあるお店ですので、テレビでもときどき取り上げられ、故・緒方拳さんが魯山人の足跡をたずねるドキュメンタリーに登場しました。
そして、チュートリアルのお二人もこのお店にはゆかりがあります。2007年に放送された「チュートリアルのチュートハンパじゃない京都」という番組で、こちらのお店が出てくるのです。
この番組では、M-1王者となったお二人が、故郷の京都に恩返しというコンセプトで、いくよくるよ師匠を人力車で観光案内したり、母校で凱旋漫才をしたり、やしきたかじんさんにお茶屋遊びを教わったりしていたのですが、その中で、お豆腐屋さんで修業するというところがありました。お二人は四苦八苦して絹ごし豆腐を作り、そしてお豆腐の販売にも協力していました。
当時のことを奥様にうかがったところ、「とてもさわやかで、まじめにとりくんではった」とのことで、現在の彼らの活躍振りを喜んでおられました、
こちらのお豆腐は昔ながらのお豆腐で、あっさりとしていて、とてもおいしい。魯山人が好んだという油揚げも、きれいなきつね色で歯ごたえがあり、焙るだけで香ばしくおいしくいただけです。
今日は、こちらの木綿豆腐に「食べるラー油」をかけていただきました。

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ちなみに今回使ったラー油は、柳馬場御池の中華料理店「MACHIYA 兪(ゆ)」さんの自家製ラー油で「七福」(シェフのお名前が福田さんだそうです)。穏やかな辛味で味わい深く、お豆腐にもよく合います。

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