去る3月16日に、ものすごくあっさりとした最終回を迎えた「侍チュート!」の特別番組が関西のみ?で放送されました。内容を簡単にレポしてみます。
※今後、全国でも放送があるかもしれませんので、一応、間を空けます。ちなみにこの写真は、満開だったひいらぎ公園のモクレン(コブシかも)です。

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いつものアニメーションに「サキソフォン・ベイビー」。いつもと同じように番組が始まります。
コントは全部で9本でした。(以下敬称略)

1 はなわるカフェ
MCがヤンキー姿の徳井(学ラン)と次長課長・河本(スカジャン)。ゲストがハリセンボン(本人)。番組進行を無視してケンカを始めるMCの二人。とりなす春菜も無視。最後は、それまで黙っていたはるかがぶちぎれて、全員(春菜も)血まみれに。番組タイトルのボードを奪い取り、「次は新宿アルタでも行くかな~。待ってろよ、森田!」「最終的には徹子いくぞ~!」

2 アミューズメントクリエーター・股ずれ隣太郎
さびれた遊園地「秋田ファミリーランド」の園長・春菜にリニューアル企画を持ってきたうさんくさい男・股ずれ隣太郎(徳井・銀のスーツに紫のシャツ。うさんくさいおかっぱ)。「ジドリーランド」へのリニューアルを勧めて、そのパイロットビデオを見せる。ジドリーランドのメインキャラクターは「ジッドー」(地デ地鶏のリニューアル)。アトラクションは、玉子の産み産みショーなど。来演した子供には手羽先カチューシャプレゼント。春菜園長もカーネル姿でジッドーと踊る。メインイベントはジドリトリカルパレード。音楽は鶏の鳴き声。騒音に近い。園長に断られて出した次善の策が「あきたこまちランド」。園長の「帰れー!」が響き渡る。

3 音山擬音三郎
擬音が思いつかず、音山先生(福田)にすがる漫画家たち(徳井・春菜・はるか)。今日は少女漫画家はるか(白いハイネックのフリルブラウスに黒のジャンパースカート)が泣きつく。「ボーリングのピンにボウルが当たった音が表現できません!」(ここで出された絵のタッチがいかにも少女漫画)
「わかりました」とおもむろに書き始める音山先生。既に笑っている徳井。「できました…『ゴ~ロゴロ、ゴ~ロゴロ、スコーン!』」完全に笑っている徳井。

4 何も生まない楽屋のグラドル
グラドルたち(春菜・はるか・友近)の楽屋風景。他愛のない会話から、話題は事務所、男性関係に。「言っちゃっていい?」「女の顔になってるう~w」「私も競馬はじめたんだ」「あ~、あの枠狙ってるでしょ!」そうとう毒のあるコントでした。

5 自由なディレクター
初レポートを前に緊張する新人アナ・河本。そんな彼にADの福田がディレクターのキビシサを伝える。「局長の息子さんでねー、自由っていうか、ワガママっていうか…」。緊張が募る河本の前にディレクター徳井登場(ロン毛茶髪。肩にピンクのセーター)。レトロな食堂で、店主(浅越ゴエ)にインタビューする河本に、カンペで無茶ぶりしまくる。「店主の感じを5・7・5で」「いつもの子供のリアクションで」「机の強さを調べて」机を叩いて強度を見る河本に「クイーン」のカンペ。机を叩くリズムがドンドンダン、ドンドンダンとなり、「We will rock you」をアバウトに歌う河本。終始冷たい態度のゴエ店主。ロケ終了で河本キレる。

6 THE COOKING SHOW
スティーブ(外国人メイクの徳井。布施明+谷勇人÷2)とジェシカ(春菜)の通販クッキングショー。勝手にタマネギの皮を剥くマシン(スキンティックホッファー)、勝手にタマネギをみじん切りにするマシン(スライサースティック)、タマネギを瞬時に飴色に炒める機械(名前紹介なし)。…タマネギタマネギってタマネギばっかりやんけ! カレーを二時間後の世界に飛ばして完成させるタイムマシン。すべてCGで表現。ここでデロリアン風の車に乗った、ドク風の麒麟田村登場。「スティーブ! 二時間後のカレーが大変なことになっておるぞ!」「わかった!」と未来へ去るスティーブ。残されたドク田村が叫ぶ。「4時間半も待って、俺の出番、これだけかー!」

7 クレーマー×クレーマー
ドライヤーの故障に激怒する女(DVD特典の河原コントの女のような徳井)。「不良品売りつけやがって! あの電器屋に文句言ってやる!」
並行して描かれるさびれた電器屋の光景。閉店を決意した店主(作業服姿の福田)のもとにラジオの修理を依頼に老女が訪れる。「亡くなった主人がはじめて私に買ってくれたものなの。古いでしょ(微笑)」「うちの店ぐらい古いですね(微笑)」ほのぼのとしたやりとり。一方、女は髪が乾かないことから繰り広げられる妄言を独り言で叫びながら電器屋に向かう。「濡れた髪のままでミユキの結婚式に行ったら、つまみだされてしまうわ!」「結婚式をむちゃくちゃにしてやる!」「みんなが私を産業廃棄物みたいに扱うわ!」「私は産業廃棄物じゃない!」
おだやかな電器店。修理は終了。「埃をとっただけだから、お代は結構です」「まあ、そんな…。では、また壊れたら直してくださいね」感謝の言葉を述べて帰って行く老女。老女の残した言葉に閉店撤回を決意する福田。「もうちょっとがんばってみるか!」
そこに客の来店を知らせるベルの音。店主は明るい声を上げる。「いらっしゃいませ!」
入ってきたのは例の妄想女。いきなり「産業廃棄物はお前だろうが!」呆然とする店主。コワイ。

8 大人の階段
情報誌を確かめ、決意を固めた様子で受付に向かうはるか。「歌舞伎座の、『仮名手本忠臣蔵』の桟敷席のチケットをください」♪大人の階段の~ぼる~

9 楽屋にこもったはるか
恒例の控え室風景。
お茶を飲む徳井(黒いカーディガンに白Tシャツ)の隣で、ソフトクリームをなめながら雑誌を読む福田(ダークピンクのロンTに、「大将」コントで履いていたパンクっぽいジーンズ)。雑誌に夢中で鼻の頭にクリームがついているのに気づかない。それを見つけ、ハッとする徳井。

徳井「ちょっと待って! そのまま! ストップストップ!」
福田「なになになに?」
携帯で写メを撮る徳井。
徳井「よっしゃ!」
福田「何してんねん?」
徳井「かわいー」
福田「え~?」
徳井「鼻にアイスついてる~」
福田「え、まじでえ~?」
徳井「これ、待受にしよー」
福田(笑顔で)「ちょ、はずかしいって! やめろや、消せ消せって、おまえ~」
徳井「かわいー、お前、レッサーパンダみたいにかわいい」
福田(笑顔で)「うそやろ~」
そこに例の如く、はるかの立てこもりを息を切らせて知らせに来る春菜。
徳井「楽屋に閉じこもるとは、かなり悩んどるなあ」(千鳥・ノブの口調で)
福田「おやすいご用や!」

今回のはるかは浜田ブリトニー(整形前・ガングロメイク)に。スケッチブック片手にクオリティーの低い4コマネタを見せる。静かにドアを閉める徳井。いつもの終わり方。

画面にスタッフロールが流れ、そのまま終わり。これでオーラスでした。
まだ何かあるかな、と待ってたら、次の番組の「LOST」が始まってしまいました。

ホントの最終回というタイトルでしたが、通常回を10分長めにやったという感じ。ジャージーズはありませんでした。「いつでも復活しまっせ!」と浪速なディレクターはお考えなのでしょうか?
また深夜にしれっと復活するとおもしろいですね。

「侍チュート!」は、特にここ数か月は、「強火に怯えていた王士秀の炒飯」から「火力を操れるようになった王士秀の炒飯」(『美味しんぼ』第4巻「直火の威力」参照)に変わってきた感じでおもしろくなっていたので、終了は残念です。また、何らかの形で、チュートリアル、そしてハリセンボン(できればピースとかも)のコント・ネタの番組が作られることを願ってやみません。