よく見ている中国のVlogerの今回の動画が 

新年早々 暗かった。

 

彼は北京に住むアラフィフのゲイの方ですが  年下のボーイフレンドがいて

この旧正月の帰省時に 催婚 (結婚を強要されることですが)がひどくて

持病のうつ病が再発...その若いボーイフレンドの場合、自傷願望があるみたいで。

 

心配な内容でした。

 

その動画を見ながら ふと頭によぎったのが

去年たまたまテレビで見た あるドキュメンタリー映画。

 

タイトルはズバリ『出櫃』 つまり out of closet

日本語ではカミングアウト ですね。

 

 
監督は日本留学経験のある 中国人の女性監督。
 
親子の絆、狼狽する親、子供の葛藤を
立体的に描いてあって 
見終わった後も結構な時間 ぼんやり考え込んだ そんな記憶があります。
 
私も自分のパートナーのことを 思い出します。
長い間 ずっとクローゼットに閉じこもってしか 自分を確認できなかった人たちを
頭に浮かべながら 彼らのこれまでの生活が どんなに 
不安で辛かったのか 想像します。
 
受け入れられない時を何年も 彷徨っていた自分を 思い出しながら。
 
常識でがんじがらめになった社会で いきなり
それぞれの生き方に カスタマイズされた柔軟性を求めても
壁は高く 壁は厚い。
 
誰かが誰かを一方的に変えるのは難しいけど 
お互いに変わろうと努力することは できるはず。
みんな 同じように悩んでいるのだから 悩みながら 変われれば良いのに。
 

 

 

 
もし あなたが当事者だったら
あなたはクローゼットを出られますか?
 
死ぬ思いで出てきた彼らを あなたは抱きしめてあげられますか?
 
目の前の真実を受け入れられずに 苦しむあなたを 
彼らだって どうにかしてあげたい。
 
多分 本当は。