問題Q8
黒番(55手目)。次の一手はどこでしょうか?
(可能なら終局までの手順についても)

ヒント
右下4マス空きのハイパー偶数の処理と、右辺をどうするか。
6マス空きだが紛れが多く読みにくい難問。
解答A8
黒g8が正解で黒の2石勝ちとなります。
終局までの進行手順は白の応手で変わり、次の2通りです。
・黒g8→白f8→黒h2→白h1→黒パス→白h7→黒h8
・黒g8→白h8→黒h2→白h1→黒h7→白f8

解説
正解手順の黒g8の後の白の応手は、白f8と白h8が考えられますが、
どちらも黒h2が最善となります。
まず、黒g8→白f8→黒h2と進む場合は以下の局面になります。

白h1のあと、右下がハイパー偶数のため、黒はパスとなります。
加えて白h7→黒h8と進む際に、
最後の黒h8で斜めのホワイトラインの石が多く取れるのが
黒にとって嬉しいです。
次に、黒g8→白h8→黒h2と進む場合は以下の局面になります。

この場合は白h1→黒h7と進んで右辺を黒が確保できます。
これが黒にとって嬉しいです。
次に失敗の紛れ手順も順番に見ていきましょう。
まず初手黒h1から見ていきましょう。
黒h1→白h2→黒g8→白h8→黒h7→白f8
と進むと思います。
黒g8に対して白f8と白が打つならば、右下2マス空きがハイパー偶数になります。
白h8と白が打つならば、黒h7と潜って右辺を黒がとることができます。
この進行は良くある進行であり、これで勝てることも多々あるため
黒h1を初手に選んだ人も多いと思われます。
ところが、この局面では残念ながら引き分けとなってしまいます。
次に初手黒h2の場合はどうでしょうか?
この場合も、黒h2→白h1→黒g8と進めて
やはり黒g8と打つのがよくある進行です。

ところがこの場合は白h7と打たれてしまうと、
右下はハイパー偶数にならないため、
この手順も、残念ながら引き分けとなります。
最後に黒h8の場合ですが、これには白h7と応じられます。

石を大量に返すことができるので何とかなりそうに思えるかもしれませんが、
偶数理論の力で白の勝ちとなります。
正解手順では
・黒g8でハイパー偶数を誘う
・黒h2でb1-g6のCラインを通して、白がh8の隅を取った際に
h7のマスが黒の余裕手になる。
ところが黒にとって嬉しいポイントです。