
『富士山』
日本一の高さを誇る、富士山の剣が峰(3,776m)に登りました。
登山を超えた気付きが沢山ありました♪
火山の登山は、通常の登山との違いがありました。
酸素の薄さや、寒さは準備できましたが、
足元が火山の小石ですべりやすく、また植物も生えないので日陰がありません。
風が吹くと、登山者が作る砂埃が舞い、体中砂だらけになります。
環境の変化や、非日常体験が登山をスタートさせました☆
7合目あたりでは、森林限界となり、玄武岩の岩場に特定の草しか生えなくなります。
この辺りでは、オンタデ、フジアザミなど数種類のちいさな植物だけになります。
これらは、パイオニア植物と呼ばれ、
やせた火成岩の上で、最初に生える草です。
生き抜く強さを感じ、他の植物を寄せ付けません☆
昆虫も、アブなど、数種類だけしか見かけませんでした。
驚きは、山頂の溶岩しかない場所にアブがいたことです♪
登山客の回りを飛び周り、私の体にも止まり、汗を舐めていました。
なるほど、エサがあるからやって来たのでしょう☆

夏登山で30万人が富士山に登ると言われます。
細い登山道は大行列で、日の出を目指します。
アブもこれに続きます。
植物のない8合目からは、人間が動物をさらに引き寄せます。
アブ、ハエ、ハト、スズメ・・・
びっくりするほど、おなじみの動物たちです♪
富士山はゴミ問題で世界遺産登録を逃しました。
人間はゴミだけではなく、おなじみの動物までも連れて来ます。
世界遺産登録をするためには、観光客を入れない方がいいかもでしょう。
現在、富士山は活火山であると教科書に書かれています。
私は、休火山であると習いました。
自然を人間が把握するには、恐れ多いことでしょう☆
今回の富士山は、私の味方をしてくれました☆
8号目の宿では、風もなく天気も良く、天の川も見ることができました♪
こんなに多くの星に囲まれているという実感ができ、
流れ星を2回見ることができました♪
夜中の1時30分に宿を出て、剣が峰を目指します。
冬の星座、オリオン座が見送ってくれました♪
岩場で急な細い道は、登山客の渋滞で、手に持つライトの光が夜景を作ります。
時に酸素ボンベを吸いながら、空気のありがたさを感じます。
日本一の山は、多くの人を寄せ付けて、
体力の限界を感じても、上へと目指す気持ちが高まります☆
世界で最も難しいと言われる、アイガーの北壁を登る人の気持ちが伝わります。
自分との戦いが、楽しいのでしょう♪
大自然を味方につける工夫が、旅を楽しくしてくれます☆
汗をかき、太陽に照らされ、アブに舐められ、寒さに震え、足が張り、薄い空気を感じ・・・
楽しみながら登りました
