
広尾の公園によく行きます。
夜の涼しい時間が快適です♪
そこでは、夏の大合唱が聞こえます。
数種類のセミが一斉に鳴いているのです☆
『聞きなし』で分類すると、
ジージーはニイニイゼミで、広い音域をカバーしている音程の変わらないベース音です。
ミンミンミーンはミンミンゼミで、中音域のよく通る音は存在をアピールします。
ソロでも響くでしょう♪
ジジジーはアブラゼミで、不協音がひときわ目立つ音として大きく響きます。
ツクツクボウシは、高音域で音階があり、その旋律を追うように聴き入れてしまいます。
盛夏を代表するセミもまた、涼しい時間が大好きです♪
トンボと同じく、日中の日差しが苦手なので、
朝、夕、涼しくなる時間に鳴くことが多いです♪
鳥と同じく、遠くまで響く空気の質も知っているのでしょう☆
ミンミンゼミとクマゼミは、人間が聞くと鳴き声がまったく違います。
ミンミンゼミの音を録音し、ゆっくり再生すると、クマゼミの音になります♪
セミにとっては、同じ音に聞こえると言われてます☆
それゆえ、両者は完全な棲み分けがされています。
東京や仙台にはミンミンゼミが多く、
大阪や名古屋にはクマゼミが多いのもそれが理由です♪
公園では、ジージーと鳴く小柄なニイニイゼミのあとを追っかけるように、
ミンミンゼミが羽化しているのに遭遇しました。
土の中で何年も静かに過ごしていたのが嘘のように羽を広げます。
幼虫は植物の根の形成層に口を突っ込んで樹液を吸います。
成虫になっても樹液を吸います。
一生を通して、木から離れません♪
空を飛ぶ時は、体重を軽減するために水分を空中にまきながら去っていくと言われています。
響く声は、木から木へと伝わる必死のラブソングです♪
残り1週間の命の歌です☆
その歌声はオスだけに与えられています♪
しかし、メスの耳は、この歌を聴き分けます☆
ラブソングの大合唱は、静かな夜の公園に命を吹き込み、眠ることのない自然の営みに触れることができます。
ガやカミキリ虫などの夜行性の昆虫たちとは、メスをさがす方法が異なります。
期限付きの恋愛は、音を響かせることで、彼らのルールが決まったのでしょう☆
夜の公園の散歩道で、数匹の幼虫たちが迷い出てきていました。
これをそっと抱えて、樹木へと運んであげました。
彼らの歌がまた響き、愛が生まれるのでしょう
