アランの幸福論、読んでます。



いま目の前にないもの…
見えないもの…

例えば
過去の出来事や未来予想図
他人の気持ち

それを人は鮮やかに思い描ける。



更に
苦痛な表情をした人を見て
あたかも自分が苦痛を感じているように
錯覚したり

強靭なガラスに守られた展望台から
下を見下ろして
落ちたらどうしよう!と恐怖に震える。



全部『想像力』のなせる技。

自分の身は今この瞬間は安全なのに
恐怖や不安や焦りや苦痛を感じられる。


本当に『ソレ』が我が身に降り掛かった瞬間
きっと何も感じていない。
無我夢中で対処しているか…茫然自失か…。


恐怖や不安や焦りや苦痛は
想像でしか味わえないのだとしたら。


『想像するのを止めたらいい』


そうすれば恐ろしい幻は消える。



そして、きっと
楽しさや喜びや幸せや安心も
想像でしか味わえないのかもしれない。


だとしたら…
どっちに『想像力』を使いたいかな?