昨日書いた、高校の社会の教科書を読み直す話に、一つ追加しておきたい。
 特に、歴史の教科書宇読むときには、その時代の生活状況を想像しながら読んでほしい。現在の生活条件を、想像しては、その時代の生活は解らない。冗談ではなく、戦前の生活より前には、コンビニなどないのである。
 それどころか、水を確保することすら、難しい時代や地域がある。関東平野なども、徳川家康の時代から大幅に開拓の手が入ったが、それまでは荒れ地であり、水の確保もできなかった。

 そして、現在は歴史の結果を知っているから、先入観がある。例えば、源平の時代では、既に武士が力を持っているように、後の世から見ると錯覚してしまう。しかし、平家が勢力を持ったのは平清盛の時代であり、その前には、武士などは公家からは、かなり下に見られていたのである。
 さらに言えば、戦国時代まで、武士と農民の違いなど、かなり曖昧なものがある。そして、武士ですら自分の私有地が、安定して確保できたのは、鎌倉時代であり、そのための法整備が、貞永式目である。
 
 このように、時代の違いを想像し、自分の生きている世界と違う世界があることを知る。これは、諸外国との交流にも役立つと思う。
 内定を得た方などでも、今までの学生生活で身に着けたものに関して、不安を覚えている人もいるだろう。また、既に社会人として活躍されている方々でも、自分の教養などに不安を持たれている人がいる。特に、高校卒業して、すぐに働かれた方には、頭は良いのに
  「学がない」
と変に遠慮をされている方がいる。
 
 さて、ここで一つ、大事なことを確認しておきたい。大学生活で、身に着けるべきことは、考え方などのスキルが主であり、知識だけではないということである。もう少し言えば、知識に関して言えば、
高校の教材をきちんと理解しておけば、ある程度の下地としては十分である。

一番わかりやすいのは、社会の知識である。確かに、日本の歴史、世界の歴史を知っておくことは、大切である。また現在のように国際化したら、地理についても知っておくべきである。このような知識を、全体的に網羅しているのが、高校の社会の教科書である。山川出版社の「もういちど読む山川世界史」などをよむ。そのとき歴史年表と地図も一緒に見る。
 このように、全体像をつかんでおくことが、いわゆる
  教養のある人
として、お付き合いするための、一つの条件だと思う。
 大学で、歴史を学ぶときには、特定の時代や国の現象を、文献などを通して深く読み込んでいく。このような考え方の訓練とは別に、一般的な知識の土台として、高校の社会の教科書は、よくできていると思う。
 政治経済に関しても。「もう一度読む山川政治経済」は、日本国憲法前文を、最初において、政治経済に関する考え方を教えてくれる。
 この本も、きちんと理解すれば、政治的な考え方についても、見通しが良くなると思う。

 今朝の新聞を見て、就職難の時代に対応して、卒業してから3年を新卒扱いするように、国が働きかけると言う記事を見た。
 確かに、卒業時の1年だけだと景気変動の動きで、就職口が限られる可能性がある。
 しかし

    企業側がなぜ新卒にこだわるか?

という原因まで踏み込んでいない以上は、これは解決にならないと思う。

 新卒にこだわるのは色々な意味があるが、一つ単純なことを指摘しておこう。
 
 それは、学生時代はまだ時間にきちんとしていたと言うことである。それが、卒業後に就職していないと、どうしても時間管理がルーズになる。

    朝きちんと起きて出社する。

これができない人を採用するには会社にとっても負担が大きいと思う。
このため、職業についていない人でもきちんと時間管理ができる仕組みなど作ればよいと思う。
例えば、ハローワークに定時に出た記録を残すなども一つの手段ではないかと思う。