仕事での私は

人間のエゴやお金や執着や

優しさや哀しみを

目の当たりにする



時々

人間とは…

これほどまでに非情なのか

と、ウンザリする



また

親子間、夫婦間の愛は

これほどまでに深いのか

と、羨ましくもある



そして

死に立ち会う機会も多い



時々

ふと

自分が慢心していないのか?

と、我に帰る瞬間もある



仕事で関わっていても

その人の本心は垣間見えるだけで

ほんの少し触れるだけ



でも

言葉の少ない人の

本当の哀しみを感じるときもある



多くを語らないその優しさに触れたとき

目に見えるものだけを追う私の仕事が

本当に私に合っているのか?

と、自分自身に問う



人は

哀しいときの方が

笑顔になるのかもしれない



いつも笑顔で迎えてくださる方の

大きな哀しみを知り

絶句した



私も

哀しい時、笑う癖がある



それは優しさでもなんでもなく

ただ、「なんでもないねん!」

と、自分に虚勢を張るためだけに




私の友人に

常にマウントを取ってないと

会話にならない子がいる



中学からその友人を見てきて

周囲の人がよく私に愚痴った



あの子は常に自分が正しいと思ってる

とか

断言ばかりで話するのがしんどい

とか



確かに

私も一緒にいても疲れ果てる



常に

勝っていたいし

自分が正しい

と目をギラギラさせて語る



でも

その裏にある

自分への自信のなさと

そうしなければかなりモロい感情を

持て余しながら生きてる



私は大丈夫!

私は気にしない性格やねん!

人のことはどうでもいいねん!

あっさりしてるねん!

と、虚勢をはりつづける人生だった



そんな彼女が

仕事で知り合った

私から見たら最低なオトコに

おだてられ、利用されて

追い詰められることに…




私や周囲から指摘されて

職場でもえらい目にも遭い

その後、メンタルをやられた



一瞬にして落ちていった彼女



仕事なんて

変わってしまえば

あとは復活するだけやで



と、皆で励ましても

あまりにも入れ込んでしまったツケは

メンタルをやられるというおまけまでついて

終わることになった




ざまあみろ

と笑う人もいる



でも

その脆さを目の当たりに見てしまい

人ごとではないな

と思った